2005 Fiscal Year Annual Research Report
学習者レスポンスの分析による思考過程の変容の解明と授業改善
Project/Area Number |
16500610
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Research Institution | Toyo Eiwa University |
Principal Investigator |
塚本 榮一 東洋英和女学院大学, 人間科学部, 教授 (70298298)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤堀 侃司 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (80143626)
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Keywords | 学習者レスポンス / 理解因子 / 授業改善 / 描画分析 / テキストマイニング |
Research Abstract |
本研究の目的は,学習者の自由な記述による授業感想文や図(本研究では学習者レスポンスという)を分析することによって学習者の思考過程の変容を明らかにし,授業改善を行うための手がかりを得ることにある。 平成17年度は,本研究の中核をなす期間であり,研究代表者の塚本は研究全体を総括し、主として学習者レスポンスの分析の研究をおこなった。また研究分担者の赤堀は初等中等教育への適用を検討した。 塚本らは大学の情報企画(認知科学系)の授業において,学習者の理解因子に,興味,意欲,知識,考察の4つがあることを明らかにし,成績上位群は意欲と考察に関係するレスポンスが成績下位群より多いことを示した。 また文章以外の学習者レスポンスとして描画分析の研究を行い,情報科学の授業において学習者にコンピュータのイメージ図を描かせ授業進行に伴う変化を研究した。その結果,成績上位群は学習者のもつイメージが安定していることを明らかにした。 以上の成果は,授業における学習者の思考の変化を診るために重要な知見であると考え,学会誌に投稿しそれぞれ採録された。また学会口頭発表を行うほか高等教育におけるFDや授業改善に貢献するため,内容を解説した書籍を著した。 またこのほか中学校を中心に実際に学校現揚を訪問し教師研修の場を通して授業改善について指導助言を行った。 以上の方略を普及させるため,授業感想文のデータ処理を株式会社ジャストシステムと共同研究し,授業改善のためのテキストマイニングシステムTrustia(商品名)を開発した。平成18年度はこれを用いた授業改善の実証実験を行う予定である。また初等中等教育についても実証実験を実施し学会発表を行う計画である。
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Research Products
(3 results)