2004 Fiscal Year Annual Research Report
ユニバーサルデザインとしてのシンボルコミュニケーションに関する認知心理学的研究
Project/Area Number |
16500614
|
Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
井上 智義 同志社大学, 文学部, 教授 (40151617)
|
Keywords | コミュニケーション / シンボル / 動画 / アニメーション / 認知心理学 / 高齢者 / 障害者 / 異文化理解 |
Research Abstract |
1.申請者が所属している日本PIC研究会がすでに開発している1071語の静止画シンボルについて,その理解されやすさの指標であるところの意味明瞭度についての心理学的な調査を実施し,静止画では,意味を伝えるのに限界のあるものはどのようなものであるかをまず明らかにした。具体的には,大学生450名(9グループ×50名で各グループ,119個のシンボルについて)を対象にして,2つの心理学的尺度(意味明瞭度と日常重要性)についての主観的回答を求めた。 2.意味明瞭度の低いシンボルについては,シンボルデザインの修正が必要になるため,研究協力者の林氏にその結果を伝え,今後静止画のデザイン変更の手がかりを提供した。また,今回の計画でのアニメーション動画版のシンボルを作成につても,これらの結果は有効な手がかりとなるため,実際の動画作成にあたっては,このデータが大きな意義をもったものと考えられる。そのようにして,今年度は,今後の調査材料となる動画についても100語の語彙を作成した。 3.残念ながら,カナダでのシンボル開発者との情報交換やカナダでのデータ収集は,諸般の事情で計画通りには進まなかった。これらの取り残しについては,引き続き17年度に実施すべく,現在連絡を取り合っている。また,カナダで作成されたシンボル活用のソフトの提供を,すでに研究協力者のマハラジ氏より受けている。
|
Research Products
(1 results)