2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16500616
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
田中 一基 近畿大学, 工学部, 講師 (60351657)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒瀬 能聿 近畿大学, 工学部, 教授 (00043802)
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Keywords | 手話 / 画像歪み / 歪み補正 / 形状関数 / 重要特徴 / 自己情報量 / 短期記憶 / 記憶方略 |
Research Abstract |
1.手話の重要特徴の抽出法およびモデリング手法 (1)動画像からの特徴抽出における画像歪み補正法 比較的近い距離から広角レンズで学習者の上半身の動きを撮影する場合に画像歪みが発生する問題に対し,形状関数を用いた矩形変形とその逆変換を組み合わせた歪み補正法を開発した.本手法により,手話者の動作範囲においてレンズ収差と対象物の非平面性に起因する画像歪みを補正し,動作軌跡の形状を正しく認識することができる.これにより,広角撮影での手話動作特徴の解析が可能となった. (2)特徴モデリングと自己情報量に基づく重要特徴抽出法 手話単語の大局的特徴および局所的特徴の音韻を組み合わせて,手話動作をモデリングする手法を確立した.次に,手話単語650語を特徴モデルで表現し,特徴データベースにおける各特徴の自己情報量に基づいて重要特徴を抽出する手法を提案した. 2.重要特徴の評価手法 熟練者の特徴に照らして学習者の特徴をチェックするための文字列照合アルゴリズムを応用した特徴照合法を開発した.一般に,学習者の誤りには,重要特徴の抜けなどの重大な誤りと,動作のブレのような軽微な誤りとがあるが,軽微な誤りを含む標準モデルとの照合により,重要特徴だけをチェックする手法を提案した. 3.学習制御法 特徴の重要度と人の記憶過程を考慮して,短期記憶の制約下で抽出した重要特徴の学習とそのチャンキングとを繰り返し,記憶すべき特徴クラスタを段階的に拡張していく記憶方略を提案した.また,重要特徴に注目させる手話単語の学習実験により,本手法は単語の長期的な記憶定着において効果が認められた.
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Research Products
(3 results)