2004 Fiscal Year Annual Research Report
日米デジタルコンテンツ産業集積における知識創造とプロジェクトの空間デザイン
Project/Area Number |
16500648
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
原 真志 香川大学, 大学院・地域マネジメント研究科, 助教授 (40281175)
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Keywords | 産業集積 / クラスター / コンテンツ / デジタル / プロジェクト / アニメ / ハリウッド / 知識創造 |
Research Abstract |
初年度である平成16年度においては,以下の研究を行った。 第一に,東京におけるサンライズ社を中心とする日本で初めてのフル3DのCGによるテレビアニメシリーズ「SDガンダムフォース」プロジェクトに関するコミュニケーションと知識創造に関する調査を実施した。中心であるサンライズ社の谷原スタジオのスタッフ、フレームワークス社などの主要CGベンダーに対して、コミュニケーションに関するサーベイ調査を実施し、またコアスタッフへの個別ヒアリングにより新しい知識創造に関連するコミュニケーションの例についても詳細に聞き取りを行った。 第二に,集積内と集積間の関係を総合的に取り扱い,また,企業から独立したフリーランスのプロデューサー,監督,VFXスーパーバイザーらのプロジェクトリーダーチームが意思決定を行うハリウッドのVFXプロジェクトを説明するためには従来の組織論,組織間関係論,境界連結単位を超えるプロジェクトの理論が必要であり,UCLAのA.スコット教授の協力の下,申請者のこれまでの研究成果と他の既存研究の再検討を通して,「プロジェクトの空間デザイン」の研究フレームの構築作業を進めた。 第三に,「プロジェクトの空間デザイン」の研究フレームを具体的に検証するため,ハリウッドにおけるVFXプロジェクトの総括責任者であるVFXスーパーバイザーへのヒアリングを行った。本調査は,プロジェクトの開発段階における意思決定に焦点をあてるものと位置づけられる。具体的にはKevin Tod Haug氏,John Bruno氏,John Dykstra氏を対象に,担当したVFXプロジェクトでの,要求内容に応じた企業選択の要因を,分業内容,企業や集積の評価(コストとクリエイティビティ),過去のプロジェクト経験,監督やプロデューサーの意向などの点について詳細にヒアリングを実施した。
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