2004 Fiscal Year Annual Research Report
衛星画像を用いた北上高地の風食荒廃地の経時的変化の解析
Project/Area Number |
16510001
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
飯倉 善和 弘前大学, 理工学部, 教授 (30109897)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齊藤 玄敏 弘前大学, 理工学部, 助教授 (70264091)
丹波 澄雄 弘前大学, 理工学部, 助教授 (70179927)
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Keywords | 投影変換 / 精密幾何補正 / 地形効果補正 / 最適化法 / 大気効果補正 / ランドサット / 現存植生図 / 地理情報システム |
Research Abstract |
(1)地域環境データベースの充実: 北上高地の範囲を地図座標系上で明確に設定し、以下の地理情報をデータベースに登録した。 A)数値標高モデル:国土地理院から刊行されている数値標高モデル(50m)を衛星画像(LANDSAT/TM)と重ねるために30mのUTM座標系に変換した。 B)現存植生図:環境省が行なってきた植生調査がディジタル化されてCD(自然環境情報GIS)におさめられている。このデータはベクトルデータであるためラスターデータへの変換が必要である。 (2)衛星画像の精密処理: 研究室で所有している2つのLANDSAT/TM画像に対して、以下の精密補正を行なった。 A)精密幾何補正:数値標高モデルと衛星の撮影時の太陽高度を用いて作成する直達日射照度のシミュレーション画像を基準画像として、衛星画像の幾何補正を行なった。狭い地域(20km四方程度)の場合にはシステム情報のシーンセンターを調整する自動的な重ね合わせる方法(最適化法)を北上高地全体(51x84km)を精密に幾何補正するための改良を行なった。 B)大気地形効果補正:太陽高度が高い場合の補正方法(修正コサイン法)はほぼ確立しているが、太陽高度が低い場合には天空光や地表面からの照り返しなどの効果も考慮する必要がある。その補正手法も併せて開発し、白神山地に適用した。
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Research Products
(2 results)