2006 Fiscal Year Annual Research Report
生体内Ah受容体リガンド・インディルビンのヒト胎内曝露が生殖・発生能に及ぼす影響
Project/Area Number |
16510033
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
高井 泰 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (60323549)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮入 伸一 日本大学, 薬学部, 教授 (50209855)
大須賀 穣 東京大学, 医学部, 講師 (80260496)
臼井 真由美 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (60383270)
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Keywords | 内分泌撹乱物質 / インディルビン / 胎内曝露 / 卵細胞 / アポトーシス |
Research Abstract |
1.妊婦尿中インディルビン濃度の測定 妊娠初期(妊娠12-15週)、中期(21-24週)、後期(33-36週)の妊婦のべ122人から得られた尿中のインディルビン濃度を、特異的ELISA法にて測定した。得られた濃度を尿中クレアチニン(Cre)あたりの濃度に換算したところ、63.2±72.8μg/g・Cre(平均±標準偏差)のインディルビンが検出された。13人の尿中インディルビン濃度が測定限界(3fmol/0.1mL(30pM))以下であったが、最高濃度は489.5μg/g・Creに達し、個人差が大きかった。妊娠週数により濃度を比較したところ、妊娠初期、中期、後期でそれぞれ34.9±24.3、53.4±59.2、69.4±57.1μg/g・Creであり、妊娠初期に比べて後期が有意に高値だった(P<0.05)。更に、測定限界以下は全て妊娠初期、中期であり、後期では全ての検体で検出が可能だった。 2.妊娠マウスのインディルビン曝露が新生仔へ及ぼす影響の解析 交配後14.5日目の妊娠マウスに(1)インディルビン5.0μg/g・BW、(2)7,8-ベンゾフラボン5.0μg/g・BW、(3)インディルビン5.0μg/g・BW+7,8-ベンゾフラボン5.0μg/g・BW、(4)DMSOのみを投与し、生後4日目の新生仔から卵巣を摘出した。新生仔の体重は、それぞれ2.66±0.33、254±0.22、3.00±0.23、3.22±0.28gであり、(1)(2)群に比べて(3)(4)群が有意に大きかった(P<0.05)。また、一卵巣あたりの卵胞数(原始卵胞〜一次卵胞)は、それぞれ6826±1179、7418±1514、8088±1239、8408±1431個であり、インディルビン投与群で対照群より少なかった。
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Research Products
(3 results)