2004 Fiscal Year Annual Research Report
X線医学診断による小児の被ばく実態を解明するための臓器線量計測システムの開発
Project/Area Number |
16510034
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
青山 隆彦 名古屋大学, 医学部, 教授 (80023307)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山 修司 名古屋大学, 医学部, 講師 (20242878)
川浦 稚代 名古屋大学, 医学部, 助手 (60324422)
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Keywords | 診断X線 / 小児 / 医療被ばく / 臓器線量 / 実効線量 / 人体ファントム / フォトダイオード線量計 / 線量測定 |
Research Abstract |
本研究は,小児のX線医学診断,とりわけ高線量検査であるX線CTによる医療被ばくの実態を調査・解明するために,X線機器の種類や使用法によらず,しかも極めて簡便に人体のいろいろな組織・臓器の被ばく線量を測定できるように,小児用人体ファントムの種々の臓器位置に組み込んだ多数の能動型X線センサーからコンピュータによりデータを取得して,組織・臓器ごとの被ばく線量,並びに実効線量を計算・表示する,小児用臓器線量計測システムの開発を目的としている。今年度は,システムの各部を製作するととともに,システム全体の動作試験を実施した。 1,線量計検出器の製作と小児ファントムへの装着:X線検出素子として,感度の方向依存性が無い球状シリコンフォトダイオードを使用し,これに生体等価なカーボンファイバーケーブルを取り付けた線量計検出器を32個製作するとともに,これらを新規購入した小児人体ファントム(京都科学X-RAY特型)の種々の組織・臓器位置に装着した。 2,検出器信号処理用電子回路の製作と線量読み取りプログラムの作成:検出器からの微弱電流を吸収線量に比例した電圧信号に変換するため16チャンネルの電子回路を製作するとともに,この信号を,16チャンネルAD変換器を通して一度にコンピュータに取り込むためのプログラムを作成した。 3,線量計システムの校正と動作試験:各線量計検出器について,照射線量基準電離箱を使用して実効エネルギーの異なる種々のX線で線量校正を行い,コンピュータに取り込んだ信号処理用電子回路の各チャンネルの電圧信号を吸収線量に変換するプログラムを作成するとともに,線量計検出器を組み込んだ小児人体ファントムに対しCTスキャンを実施して,妥当な臓器線量が計算・表示されるよう,システム全体の調整を行った。
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Research Products
(3 results)