2004 Fiscal Year Annual Research Report
現在,過去,未来を見通す多重目標による移動通信ネットワークのモデルと評価
Project/Area Number |
16510104
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
小野里 好邦 群馬大学, 工学部, 教授 (10143710)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 潮 群馬大学, 工学部, 助教授 (00292623)
河西 憲一 群馬大学, 工学部, 助手 (50334131)
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Keywords | 移動通信ネットワーク / 移動エージェント / 位置管理 / 移動ログ / ログ損失 / 予測 / 性能評価 / 計算機シミュレーション |
Research Abstract |
MA(Mobil Agent)の動きを考慮した移動通信ネットワークモデルの構築と評価手法について研究し、以下の結果を得た。 1.移動エージエントは、利用者や他の移動エージエントから動作を把握しにくいため、それらの間の通信が難しい。そこで、移動エージエントが活動の基点とするホストを中心に位置管理を行うMigration Log by Base host方式(MLB方式と略す)を提案した。MLB方式では、移動エージエントが利用者毎、役割毎に多様な変化の動きを示す点に着目している。移動エージエントの過去の動作履歴を位置情報に組み込むことにより活動の基点となるホストを定め、迅速な位置検索を可能にする。シミュレーション実験により、移動エージエントの動作パターンを大きく三つに分類し検索コストを比較した。その結果、移動エージエントの動作に偏りがあるほどMLB方式は有効であり、位置管理においてボトルネックを生じさせず、スケーラビリティを確保していることが確認できた。特に機能毎、個人毎に様々な型に特化できる移動エージエントにおいでMLB方式は適切に動作する。 2.MLB方式では、ホストに蓄積する移動ログ増加への対策がなされていなかった。そこで、移動ログ損失時に対応可能なログ損失対応MLB方式を提案した。まず、ホストの特性と移動エージエントの特性を特性ベクトルで表す。移動ログ損失が検出されると特性ベクトルを基に移動先ホストを予測する。ログ損失率と予測精度が移動エージエントの検索コストに与える影響を計算機シミュレーションにより考察した。その結果、ログ損失対応MLB方式では、予測精度60%以上確保できれば、連続したログ損失が2以内である場合に検索コストを抑えられることを確認した。
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Research Products
(19 results)