2006 Fiscal Year Annual Research Report
現在,過去,未来を見通す多重目標による移動通信ネットワークのモデルと評価
Project/Area Number |
16510104
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
小野里 好邦 群馬大学, 工学部, 教授 (10143710)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 潮 群馬大学, 工学部, 助教授 (00292623)
河西 憲一 群馬大学, 工学部, 助教授 (50334131)
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Keywords | 移動通信ネットワーク / 位置管理 / 性能評価 / 計算機シミュレーション / センサネットワーク / ネットワーク分析 / 移動速度 / 情報収集率 |
Research Abstract |
1.移動体通信ネットワークを利用するユーザ(移動体)の挙動が、ネットワーク自体の性能に与える影響について、シミュレーション実験を行って考察した。ランダムウェイポイント法に従って格子状の二次元セルラーネットワーク上を動く移動体に、異なった確率分布の移動角度や移動時間を与えることにより、その挙動がネットワークの性能に与える影響を評価した。また、移動体の速度分布がネットワーク性能に与える影響を、一次元モデルと比較して考察した。ネットワーク性能の評価パラメータとしては、ハンドオーバー呼の呼損率、ハンドオーバー回数、セル滞在時間を用いた。シミュレーション結果より明らかになったのは、(1)移動角度を変化させたときの性能評価パラメータの変化量は小さいこと、(2)移動速度分布がネットワーク性能に影響する支配的要因は低速度移動体にあること、の2点である。 2.センサネットワークを利用する際には、センサノードの故障は重要な要素である。ノード故障が生起すると、ルーティングとネットワークキャパシティに多大な影響を及ぼす。そこで、多数のセンサノードと少数のシンクノードの2種類から構成されるセンサネットワークを想定し、センサノードの故障によるネットワーク分断についてシミュレーションにより考察した。ネットワークの分断を防ぐためには、センサノードの通信範囲を広く、ノード配置を規則的に、そしてシンクノードはネットワークの中心に配置することが効果的であることを示した。故障に対するネットワークの性能評価尺度として、カバー率と情報収集率を定め、ネットワーク分断の様子を示した。
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Research Products
(13 results)