2004 Fiscal Year Annual Research Report
リサイクル設計を考慮したマスカスタマイゼーション対応型の生産管理システムの開発
Project/Area Number |
16510118
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Research Institution | Hiroshima Prefectural University |
Principal Investigator |
上野 信行 広島県立大学, 経営情報学部, 教授 (50336913)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥原 浩之 広島県立大学, 経営情報学部, 助教授 (40284161)
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Keywords | マスカスタマイゼーション / リサイクル / 環境負荷 / 顧客仕様の多様性 / 生産効率性 / 未達率 / 確率計画モデル / 発見的自己組織化 |
Research Abstract |
(狙い)顧客仕様の多様性が進みつつある自動車メーカーと部品サプライヤー群を対象に、リサイクル設計を加味したマスカスタマイゼーション対応の生産管理方式の実現に向けて、互いに相反する課題の調和をはかるサプライチェーンにおける「生産と回収の統合的な仕組み」を開発することを目指している。 (研究実績)1.マスカスタマイゼーション対応の生産計画について、「実際的なシステム設計法」を提案し、実データで有効性を確認した。 (1)まず、マスカスタマイゼーションにおける生産計画の評価指標として、「顧客仕様の多様性」(その程度を受注量の変動の大きさにて表現する)と「生産効率性」(在庫と生産のコストの合計で表現する)および「顧客への納入サービス」(納入の未達率にて表現する)こととし、新しく「確率計画モデル」を開発し、それらの指標の相互関連を明らかにした。 (2)また、未達率の制約のもとに、「生産効率性を最大化する効率的なアルゴリズム」を開発した。これは、「生産効率性」と「顧客への納入サービス」の代替性を表現でき、実用的である。 2.マスカスタマイゼーションにおいては、多品種・少量生産になることから、製造面において、ロット拡大が重要であり、これに対応する「ロットサイジングの効率的な解法」を開発した。 3.環境・リサイクル設計においては、「環境負荷」「リサイクルコスト」を指標として、リサイクルにおける環境負荷とコストから導出される「リサイクル評価尺度」の定義を試みた。発見的自己組織化やラフ集合の手法を用いた。この検証と有効性は、次年度の課題である。 4.「生産と回収の統合モデル」の定式化を構想した。その設計法の検証は、次年度の課題である。
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Research Products
(6 results)