2004 Fiscal Year Annual Research Report
環境配慮型サプライチェーンネットワーク設計モデルおよび解析システムの開発
Project/Area Number |
16510119
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Research Institution | Ryutsu Keizai University |
Principal Investigator |
片山 直登 流通経済大学, 流通情報学部, 教授 (20194780)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河原田 秀夫 流通経済大学, 流通情報学部, 教授 (90010793)
百合本 茂 流通経済大学, 流通情報学部, 教授 (90129015)
矢野 裕児 流通経済大学, 流通情報学部, 教授 (80285733)
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Keywords | サプライチェーン / ネットワーク設計 / 最適化モデル / 輸送ネットワーク / 環境問題 |
Research Abstract |
1.従来の研究の調査および整理 従来型のサプライチェーンモデル,環境を配慮した輸送・配送モデル,環境を配慮したモーダルシフトモデル,共同輸送モデル,LTLモデルおよびロジスティクスに対する数理的なモデルおよび解法に関する文献を調査・整理した.さらにサプライチェーンシステムが環境に与える影響の算出ための基礎資料,すなわちNOx・CO2・PMなどの各種排出物質の排出量の算出方法,消費エネルギー,交通渋滞の定量的評価方法について調査・整理した.また,地図情報データベースシステムMAPPLE Xを導入した. 2.基本的な共同輸送モデルおよびLTLモデルの開発 サプライチェーンネットワーク設計モデルの基礎となるネットワーク設計モデル,共同輸送モデルおよびLTLモデルの基本モデルを開発した.これらのモデルは,複雑な組み合わせ最適化モデルとなるため,これらのモデルに対するラグランジュ緩和法と劣勾配法を組み合わせた最適解法を開発した.さらに,大規模な事例問題に対して,適切な実行可能解を算出するために,ラグランジュ緩和解と局所探索法を組み合わせたラグランジュヒューリスティック解法を開発した. 3.容量制約をもつ輸送ネットワークモデルの開発 輸送能力に制限のあるサプライチェーンネットワークに対応するため,容量制約を考慮したネットワーク設計モデルを開発し,このモデルに対する近似解法を開発した.開発した近似解法は,容量スケーリング法と線形計画パッケージソフトGLPKを組み合わせたものであり,現実の大規模な問題に対応可能な解法である. 4.環境を配慮したモーダルシフトモデルの開発 環境を配慮したサプライチェーンモデルで利用されるモーダルシフトモデルを開発し,現実のデータを用いて,費用・輸送時間などの要因がモーダルシフトおよび環境に与える影響を分析した.
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Research Products
(5 results)