2004 Fiscal Year Annual Research Report
メディアプランニングのための意思決定支援システムの開発
Project/Area Number |
16510129
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
井垣 伸子 関西学院大学, 総合政策学部, 教授 (40151253)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仲川 勇二 関西大学, 総合情報学部, 教授 (60141925)
伊佐田 百合子 帝塚山大学, 経営情報学部, 助教授 (00351867)
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Keywords | メディアプランニング / 最適化アルゴリズム / 意思決定支援システム / ナップザック問題 / 新聞広告 |
Research Abstract |
新聞広告における広告宣伝の効果最適化システムをつくることを目的として、初年度は以下の研究を行った. 1.新聞広告の到達レベルの評価尺度の中で媒体の到達を示す尺度である新聞広告掲載部数の最大化を目的として特定紙面にスポットで広告を出稿するケースを想定し、中央紙4紙を対象とした最適な広告の出稿計画を策定する方法を提案するとともに掲載部数の予算感度を調査した。その成果は京都大学数理解析研究所の講究録に報告されている。 2.新聞広告の評価指標として新聞広告の到達レベルとして広告掲載部数より深い段階である閲読率と面別接触率を用い,中央紙4紙を対象とした最適な広告の出稿計画を策定する方法を提案した。提案した方法は新聞広告の掲載面別の接触率を考慮しており、特定の紙面に広告を出稿するのではなく出稿紙面を選択可能としており、ビークルと出稿紙面の両方を最適化する。その成果は京都大学数理解析研究所の講究録に報告されている。 3.2で取り上げた問題では中央紙4紙のみを対象としていたが、これに地方紙44紙を加え、閲読数と接触率を最大化する広告の出稿計画を策定する方法を提案した。さらに、得られた広告出稿計画により広告が掲載される地域を調査し、広告予算と出稿地域の変化について議論した。その成果は、2004年OR学会春季研究発表大会にて報告した。 4.新聞広告の最適化を行ううえで出稿地域の偏りの発生に対して対策を講じる必要がある。都道府県別の広告掲載部数を最大化することを目的とし、広告を出稿したい地域の広告掲載部数が最大となるように広告出稿地域に重み付けを行うことにより最適な広告出稿計画を策定する方法を提案した。その成果は、2004年OR学会秋季研究発表大会にて報告した。 現在、これらの研究成果を論文としてまとめ投稿準備中である。
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Research Products
(2 results)