2005 Fiscal Year Annual Research Report
メディアプランニングのための意思決定支援システムの開発
Project/Area Number |
16510129
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
井垣 伸子 関西学院大学, 総合政策学部, 教授 (40151253)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仲川 勇二 関西学院大学, 総合政策学部, 教授 (60141925)
伊佐田 百合子 帝塚山大学, 経営情報学部, 助教授 (00351867)
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Keywords | メディアプランニング / 最適化アルゴリズム / 意思決定支援システム / ナップザック問題 / 新聞広告 |
Research Abstract |
仲川の開発・改良したHOPEアルゴリズムを使用すれば,日本の48新聞(中央紙4社,地方紙44社)を対象とした規模の最適広告計画の厳密解が得られ,その成果を,米国・アトランタで開催されたMarketing Science学会において,"Does Your Optimizer Make "Real" Optimal Media Plan? A New Formulation of Media Optimization Problem with HOPE"と題して,発表した. 広告に関しては,これまで,広告媒体への接触率の測定などの分野では,貴重な研究成果がたくさん出ているが,広告を出す前のメディアプランニングにおける意思決定をサポートする研究は非常に少ない.しかも,本研究のように,最適プランニングを厳密に求める方法は,他では存在しておらず,近似解法を用いるだけであった.そこで,本研究の成果を国際的に大きなMarketing Science学会にて報告することは,我々の大きな目的の一つであり,この実現により,メディアプランニングにおける厳密解への認識を高めることができたと思う.近似解法を求める手法はさまざまあり,それらの一つ,またはいくつかを組み合わせて,よりよい近似解を求める手法の開発に,この分野の多くの研究エネルギーが注がれてきたが,今や,厳密解が手に入ることを前提とした新たな視野において新しい研究がスタートするであろう. 目下,本研究内容は,総閲読数最大と総接触数最大という二つの目的関数をもつ,社会面,スポーツ面などの出稿紙面も考慮した広告出稿計画問題の厳密解獲得という形で論文にまとめて,論文誌に投稿中(第一回修正を経て,再投稿中)である.
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