2007 Fiscal Year Annual Research Report
プロペプチドの分子内シャペロン機能を利用した新規生理活性ペプチドの構築
Project/Area Number |
16510160
|
Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
日高 雄二 Kinki University, 理工学部, 准教授 (70212165)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 宏 関西学院大学, 理工学部, 准教授 (10252719)
|
Keywords | 分子内シャペロン / 前駆体 / ペプチドホルモン / フォールデイング / ウログアニリン / プロセッシング |
Research Abstract |
ペプチドホルモンのプロセッシングにおける前駆体蛋白質の立体構造形成の意義を明らかにすること、およびプロ領域の分子内シャペロン機能を有効利用することを目的として、本年は、以下の点に焦点を絞り、研究を行った。 1)プロウログアニリンの立体構造解析:前年度までに得られた結晶化条件を精密化し、再現性良く単結晶を得る条件を見出した。その結晶について、Spring8の高輝度放射光により得た情報を元に、現在構造解析の計算を行っている。現在、野生型については、回折収集を終了し、位相決定のため、重原子置換法を試みたが、位相決定には至らなかった。そこで、コバルト線源での測定を検討した。 2)プロペプチドの分子内シャペロン機能を利用した新規生理活性ペプチドの創作:これまでに、2種類の新規生理活性ペプチドを組み込んだ前駆体蛋白質を大腸菌から大量発現させる系を確立することができたため、そのフォールディング機構と結晶化条件の検討を行った。その結果、分子内シャペロン機能を利用した新規生理活性ペプチドの創作手法を確立することができた。現在、新たな生理活性ペプチドをデザインし、その立体構造形成を検討している。 3)他の前駆体蛋白質:前駆体蛋白質として、ヘプシジン、オレキシン、ナトリウム利尿ペプチドの前駆体を遺伝子工学的に大腸菌から発現する系を構築し、それぞれのフォールディング機構について検討した結果、プロ領域が成熟体のフォールディングに影響することが示唆された。
|
Research Products
(16 results)