2004 Fiscal Year Annual Research Report
プエルトリカンのジェンダーとナショナリズムをめぐるパラダイム転換について
Project/Area Number |
16510199
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Research Institution | Iwate Prefectural University |
Principal Investigator |
志柿 禎子 岩手県立大学, 社会福祉学部, 講師 (30305271)
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Keywords | プエルトリコ / ニューヨーク / ビエケス / 女性 / コミュニティ / ジェンダー / マイノリティ / 移民 |
Research Abstract |
2004年8月、アメリカニューヨークにおいて、地域活動女性リーダーや女性団体などにインタビューを実施し、大学の女性センターなどを訪問、各種行事に参加した。また、9月にはプエルトリコ、ビエケス島で米軍基地被害に取り組む団体や女性リーダー、女性支援団体などに面接調査を実施した。同年10月には、その研究成果をニューヨークで開催されたプエルトリコ研究国際会議で発表した。地域における女性リーダーが地域で種々の問題解決に大きく貢献している手法、大学の地域活動への関わり方などが分かり、今後の研究に向けても多くの重要な示唆を掴むことができた。 ニューヨーク女性要約 多くのプエルトリコ人が居住するニューヨークにおいては、プエルトリコ女性たちが地域活動において重要な役割を果たしてきた。バイリンガル教育の要望や地域の貧困対策など、マイノリティが都市部で抱える問題の解決策を模索する運動のなかで、プエルトリコ女性たちは指導的役割を果たしてきたのである。移民当初の世代の政治活動は主にプエルトリコの政治的地位に関する者が主テーマであったが、アメリカ本土生まれのプエルトリコ人が増加するにつれ、女性たちが指導性を発揮した、マイノリティが直面する生活上の問題が具体的テーマと浮上していった。それは、女性たちの生活改善への努力が、新たな政治課題を提供していく重要な役割を担ったことを意味する。
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Research Products
(1 results)