2004 Fiscal Year Annual Research Report
育児におけるジェンダー関係とネットワークに関する実証的研究:質的研究編
Project/Area Number |
16510207
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Research Institution | Hagoromo Gakuen Junior College |
Principal Investigator |
木脇 奈智子 羽衣学園短期大学, 人間生活学科, 助教授 (00280066)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斧出 節子 華頂短期大学, 生活学科, 教授 (80269745)
冬木 春子 静岡大学, 教育学部, 助教授 (60321048)
大和 礼子 関西大学, 社会学部, 教授 (50240049)
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Keywords | 育児 / ジェンダー / ネットワーク父親 / ネットワーク / 母親 / 子育て支援 |
Research Abstract |
平成16年度は全5回の研究会を実施、またインタビュー調査を開始した。内容は以下の通りである。まずは(1)調査の概要と先行研究の検討、を行った。次に、(2)インタビュー調査項目を検討し、質問を作成した。その後、(3)インタビュー調査対象者の選定とインタビューへの着手を行った。 (1)調査の概要:前回、質問紙調査を行った奈良市において、乳幼児を持つ父親および母親を対象にインタビュー調査を実施することとした。時期は平成17年3月から平成17年10月を予定。対象者は15組30人をめどとする。 (2)質問内容の主な項目としては、育児ネットワークの利用状況や子育ての現状をはじめ、父親にとっての「仕事(会社)と育児とのせめぎあい」「妻とのせめぎあい」など、質問紙では聞くことができなかった育児における葛藤を中心に聞くこととした。母親についても同様に「自分の人生と育児とのせめぎあい」などを聞き、現代社会における男女の子育て意識と子育てにおける葛藤を抽出したいと考えている。 (3)平成14年度の質問紙調査対象者の中から、インタビューに応じてもよいと答えてくれたインフォーマント(乳幼児を持つ父親および母親)をピックアップして、再度インタビューの依頼を行い、インタビュー調査を始めた。 現在2組4人の夫婦から聞き取りを行い、テープ起こしをしているところである。 以上が平成16年度の研究実績概要である。インフォーマント獲得にやや苦戦しながらも順調に推移している。
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