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2004 Fiscal Year Annual Research Report

古インドアーリヤ語動詞研究-全活用形・派生語形の検証と一覧表の作成-

Research Project

Project/Area Number 16520043
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

後藤 敏文  東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40215497)

Keywordsインドアーリヤ語 / 動詞 / ヴェーダ / サンスクリット / インド / 印欧語比較言語学 / インドイラン文献学 / 活用
Research Abstract

最古の『リグヴェーダ』(前1200年頃)から古典サンスクリットに至る,「古インドアーリヤ語」に現れる動詞語形を,重要語根30前後について収集し,各語形を原典に基づいて検証の上,語形一覧を作成することを目的とする。本年度の成果の主なものは次の通りである。
1 これまでに収集してあった資料(ファイル16冊分)を整理点検し,必要な準備作業を行った。協力を予定していた院生の健康問題などもあり,予定よりやや遅れている点もある。コンピュータを更新し,データ入力されているテキストを収集点検し利用可能にするなど,研究の準備態勢は整った。
2 2004年10月にクラクフで開催された印欧語学会(Indogermanische Gesellschaft)の大会において,主題の基本部分に関連するアヴェスタの動詞について,時制と法の理解に関わる問題を中心に発表した。質疑その他からは,インド・イラン語の動詞組織のカテゴリー設定について,本報告者の見解が正しいことが改めて確認されたものと信ずる。さらに,エルランゲンの研究室を尋ね,レーゲンスブルクからも専門の同僚に来てもらうなどして話し合いをもった。ここ数年孤立して研究を進めてきたため,新知見を得る貴重な機会となった。また,多くの同僚から本研究への期待と激励が寄せられ,相互協力の約束を取り付けることができたことも,初年度の重要成果と言える。
3 昨年度,本報告者が主査として博士論文を審査した研究者(大阪大学)は,この度,接続法1人称について高水準の研究書を発表したが,出版までの協力過程で,本研究にも重要な新知見を得ることができた。他にも協力し合える学生が育ちつつあることは,広い意味で今年度の成果と言える。
4 研究発表は別記の通りであるが,これらの研究中においても,主題に関わる動詞研究が中核を担っている。

  • Research Products

    (5 results)

All 2004 Other

All Journal Article (5 results)

  • [Journal Article] Notizen zu Verben in Yasna 9(Hom-Yast)2004

    • Author(s)
      Goto, Toshifumi
    • Journal Title

      Orient 39

      Pages: 122-146

  • [Journal Article] 人類と死の起源-リグヴェーダ創造賛歌X72-2004

    • Author(s)
      後藤 敏文
    • Journal Title

      仏教文化学会十周年・北条賢三博士古稀記念論集

      Pages: 415-432

  • [Journal Article] 新資料Vadhula-Anvakhyanaの伝える「PururavasとUrvasi」物語2004

    • Author(s)
      後藤 敏文
    • Journal Title

      神子上恵生教授頌寿記念論集

      Pages: 845-868

  • [Journal Article] インドヨーロッパ語族-概観と人類史理解に向けての課題点検-2004

    • Author(s)
      後藤 敏文
    • Journal Title

      ミニシンポジウム ユーラシア言語史の現在2004.7.3-4報告書 上(プロジェクトリーダー木下鉄也)(総合地球科学研究所)

      Pages: 31-74

  • [Journal Article] 雪が焦がす

    • Author(s)
      後藤 敏文
    • Journal Title

      長崎法潤博士記念論集 (印刷中)

      Pages: 15

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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