2004 Fiscal Year Annual Research Report
タイ所伝Pannasajatakaの校訂,翻訳と思想研究
Project/Area Number |
16520050
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Research Institution | The Eastern Institute |
Principal Investigator |
茨田 通俊 財団法人 東方研究会, 研究員 (10260126)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉元 信行 大谷大学, 文学部, 教授 (50103122)
田辺 和子 財団法人 東方研究会, 研究員 (20217102)
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Keywords | 国際研究者交流 / バーリ語 / ジャータカ / パンニャーサジャータカ / Pannasajataka / 貝葉写本 / タイ:ミャンマー:ラオス:カンボジア |
Research Abstract |
本研究は研究分担者、協力者を含め約10名の研究者によって構成されており、各自が分担して、タイに伝わるPannasajataka 50話の各種写本の対照校討と和訳を進めている。補助金交付期間中に、50話中写本間で異同の少ない39話について校訂と翻訳を終えることが目標として確認されている。本年度は、既に研究が進んでいる大谷大学図書館所蔵貝葉写本には含まれない物語を中心に作業を進め、新たにRatanapajjota-jataka等において校訂と和訳を終えた。 また4回の研究会を開き、研究協力者の発表を中心に、意見・情報の交換を行なった。8.30〜9.8には研究分担者の田辺和子と研究協力者の清水洋平、村西弘行が、タイでの調査旅行を行い、バンコク、チェンマイにおいて現地の研究者と接触を図って有益な情報を得た。同時に貝葉写本の調査を行い、現地の貴重史料の閲覧に成功した。また研究協力者の西昭嘉が、スリランカ研修旅行中に新たな貝葉写本のマイクロフィルムを入手した。資料の収集は着々と進み、研究体制はますます充実したものになって来ている。 思想研究としては、パーク学仏教文化学会(5.29 於大谷大学)において、田辺と村西が関係分野での研究発表を行った。研究論文は、研究大業者・分担者によって裏面に記したものが発表された。これまで各物語ごとに、伝承した地域による内容の相違を比較研究することが中心であったが、異なる物語間の関係の把握が、今後の課題として認識された。
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Research Products
(5 results)