2006 Fiscal Year Annual Research Report
タイ所伝Pannasaja+akaの校訂,翻訳と思想研究
Project/Area Number |
16520050
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Research Institution | The Eastern Institute |
Principal Investigator |
茨田 通俊 (財)東方研究会, 研究員 (10260126)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉元 信行 大谷大学, 文学部, 名誉教授 (50103122)
田辺 和子 財団法人東方研究会, 研究員 (20217102)
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Keywords | 国際研究者交流 / パーリ語 / ジャータカ / Jataka / パンニヤーサジャータカ / Panasajataka / 貝葉写本 / タイ:ミャンマー:ラオス:カンボジア |
Research Abstract |
本研究は研究分担者、協力者を含め約10名の研究者によって構成されており、各自が分担して、タイに伝わるPannasajataka(五十水生話)の各種写本の対照校訂と和訳を進めている。本年度は、研究協力者の畝部俊也が中心になって、Pannasajataka各物語のローマ字転写の方針を最終的に取りまとめた。 その結果、研究分担者の田辺和子によって、Sudhanakumarajatakaの校訂が完成、和訳も同時に行われた。また研究協力者の原田正美がVipullarajajatakaとSumbamittajaka、西昭嘉がCandarajajatakaについてローマ字転写と和訳を完成させた。さらに畝部俊也の指導の下、名古屋大学の学生の手で、3つの物語についてローマ字転写がなされた。 本年度も大谷大学で3回の研究会を開き、関係者の発表を中心に、意見・情報の交換を行った。 また、本年度は研究分担者の田辺和子が、8月2日〜14日にタイ、カンボジア方面を調査。現地の指導者と共に担当箇所の校訂作業と資料の収集を行った。 国内では、7月21日に研究協力者の清水洋平、舟橋智能が金沢大学付属図書館の暁烏文庫を調査した。全部で7種の写本が所蔵されていたが、大谷大学所蔵の貝葉写本とは関連がないとの報告があった。9月11日には横浜のアジア造形文化研究所を田辺、畝部、清水、舟橋が訪問。所長の金子量重氏より民俗学の立場から、アジアにおける文化交流等について話を聞き、各種の資料を紹介された。 研究論文については、茨田と研究分担者の吉元信行が後述の論文を発表した。 年度未には、3年間の成果を研究成果報告書(全244頁)にまとめた。
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Research Products
(2 results)