2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16520137
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
大田 信良 Tokyo Gakugei University, 教育学部, 准教授 (90233139)
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Keywords | 帝国 / リベラリズム / イングリッシュネス / 英米関係 / 太平洋 |
Research Abstract |
WoolfのBetween the Actsにおけるオーストラリアと金融経済の表象を取り上げThree Guineasで問題にしたヨーロッパのファシズム、国際連盟とフェミニズム的平和主義の意味を、ナショナルな英国文化とトランスナショナルな帝国との交渉によって読み直した。また、LawrenceのWomen in love, Kangarooが表象する英米関係、日露戦争後のアジア情勢、国際関係を、太平洋を含むグローバルな視点から、解釈した。これらの成果は、「帝国の(再)編制とロレンス」として『D.H.ロレンスとアメリカ/帝国』に寄稿し、また、第79回日本英文学会シンポジウム「国際政治の中の20世紀イギリス」において口頭発表・『大会Proceedings』で発表し、日本ヴァージニア・ウルフ協会記念論文集にも発表する予定である。さらに、Eliotについても近年のEnglishness論の再解釈と比較検討しながら考察し、T.S.Eliot Reviewの書評論文および東京学芸大学紀要の論文として発表した。 また、これらの研究を実地調査によっても確認・裏付けるために、国内外の諸大学・図書館・施設への文献調査や研究会のために出張した。最後に、このような諸論考は、科研研究の展開事業として、筑波大学大学院提出の博士論文『帝国の文化とリベラル・イングランド』として、まとめた。
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Research Products
(5 results)