2005 Fiscal Year Annual Research Report
フランス19世紀文学における聖職者像-制度と精神史のダイナミズム-
Project/Area Number |
16520180
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
江島 泰子 日本大学, 法学部, 教授 (80219261)
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Keywords | 19世紀フランス文学 / キリスト教 / 聖職者・司祭 / 反教権主義 |
Research Abstract |
1 研究発表:研究計画の5つのテーマのうち、16年度に主として取り上げた「反自然としての司祭像」に関して(1)La figure du pretre chez Michelet - le Pretre et la Femme -,(2)ゾラにおける司祭像(1)-反自然的あるいは悪魔的人間-、(3)Une genealogie anticlericale : Michelet et Zolaの3本の論文を発表した。ゾラにおける司祭像(2)については平成18年度に発表の予定である。 2 資料調査:(1)16年度に調査したミシュレ「宗教史ノート」の内容を上記の論文に反映した。(2)フランス国立図書館においてエルネスト・プシカリの草稿および雑誌Art sacreのバックナンバーを調査した。 3 資料収集:Lamennais : Correspondance、聖職者に言及した論文を多数含むSainte=Beuve : Causeries du Lundi, Nouveaux Lundis、C.SuhardやJ.Malegue等のマイナーな作家による司祭小説、聖職者をめぐる社会的文献(A.Becker : La guerre et la foiなど)を購入した。 4 資料精読:Sainte=Beuve : Port-Royal, Volupte ; Renan : Drames philosophiques ; P.Pierrard : La vie quotidienne du pretre francais au XIX^e siecle ; M.J.Le Guillou : La condamnation de Lamennaisなど16年度・17年度において収集した資料を読んだ。 5 発表計画:「ルナンにおける司祭像」、「アルスの司祭と世紀末精神性」と題して口頭発表さらに論文発表を計画し、関連学会に申し込みをした。
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Research Products
(3 results)