2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16520213
|
Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
東 英寿 鹿児島大学, 法文学部, 教授 (90218686)
|
Keywords | 唐宋古文 / 歐陽脩 / 唐宋八大家 / 六一詩話 / 散文 / 古文復興 / 計量分析 |
Research Abstract |
本年度は、昨年度に引き続き、唐宋八大家の電子テキストの作成作業と既に完成させた部分のテキストデータに基づいた考察を行い、研究発表を行った。 研究発表については国際学会を中心とし、まず5月28日に台湾淡江大学で開催された第8届東亜漢学国際会議で、「歐陽脩『帰田録』與『六一詩話』」と題して報告を行った。この報告に基づいた論文を第8届東亜漢学国際会議論文集に発表した。更に9月12日に中国杭州にある浙江工業大学で開催された第4届宋代文学国際研討会で「歐陽脩『六一詩話』文体的特色」と題して研究発表を行った。これら2回の報告は昨年完成させた歐陽脩の電子テキストに基づき、計量分析的手法を用いて導き出された結果をふまえた考察である。第4届宋代文学国際研討会での発表に修正を加えて、12月発行の中国文学論集第34号に「歐陽脩『六一詩話』文体の特色」と題して論文を発表した。 また、研究成果の一環として昨年から継続して作業をしている拙著『復古与創新-歐陽脩散文与古文復興』の編集・校正を6月から7月にかけて集中的に行い完成させた。この書は全303ページとなり、8月に中国の上海古籍出版社より「日本宋学6人集」の一冊として刊行された。 電子テキスト作成については、8月から9月にかけてアルバイトを雇い、唐宋八大家のうち歐陽脩を除く残り7人、韓愈、柳宗元、曾鞏、王安石、蘇軾、蘇轍、蘇洵のそれぞれの別集における序・記のジャンルのテキストデータをダウンロードし、それを実際の本文に対照させて確認を行い、修正や訂正を施した。これら完成させた電子テキストに基づき、来年以降継続して唐宋古文の文体分析を進めて行く予定である。
|
Research Products
(3 results)