2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16520224
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Research Institution | TOHOKU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
佐藤 滋 東北大学, 大学院国際文化研究科, 教授 (40137592)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 博司 東北大学, 大学院国際文化研究科, 教授 (20230427)
堀江 薫 東北大学, 高等教育開発推進センター, 教授 (70181526)
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Keywords | コーパス / 機械可読性 / 形態素解析 / 対照言語学 / 認知言語学 / 比較語彙 / 語彙・文法構造 / 認知意味構造 |
Research Abstract |
本年度は、研究最終年度の仕事として、研究代表者(佐藤)は、機械可読的コーパスの仕様作成とユーザフレンドリーなシステムインターフェースの設計を完了した。特に大量コーパスのタギングの自動化のためのシステム設計を行い、システム開発を行った。一方、研究分担者(堀江)とのこれまでの科研費等での共同研究で行った日韓語の時間、空間表現に関する文法現象のモデルを構築した。この成果を韓国語、ベトナム語、インド諸言語のデータの整理をして、研究分担者(山下、堀江)の分析に供した。研究分担者(山下)は、比較語彙の調査結果を踏まえて、文法構造データを収集し、認知言語学的な観点から分析した。さらに、研究分担者(堀江)は、すでに日韓比較の文法現象の分析をすでに日本と韓国で頒布されているCD-ROMデータなどを用いて文法構造を認知言語学的な観点から分析して、そのデータベース作成のための基礎調査をまとめた。以上の研究まとめに基づいて、日韓比較語彙一般、中国語起源の語彙の日韓比較、文法構造の比較などの大量データコーパス作成を行った。このコーパス構築は、これまでの分析結果を反映させた系統性と新規性の高いものである。なお、このような多量のデータの特性を裏付けるために、われわれが脳科学研究者らとの共同研究で手がけてきた機能的核磁気共鳴画像法(fMRI)による母語の異なる話者の文法現象の脳内表象観測データを用いた実験を行い、現象の地域性と普遍性の傾向を示すことができた。
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Research Products
(2 results)