2004 Fiscal Year Annual Research Report
動詞の項構造、統語構造と基本語順に関する認知脳科学的研究
Project/Area Number |
16520226
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小泉 政利 東北大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (10275597)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 弘 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (50274030)
玉岡 賀津雄 広島大学, 留学生センター, 助教授 (70227263)
遊佐 典昭 宮城学院女子大学, 学芸学部, 教授 (40182670)
杉崎 鉱司 三重大学, 人文学部, 講師 (60362331)
酒井 邦嘉 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (10251216)
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Keywords | 三項動詞 / 項構造 / 統語構造 / 語順 / fMRI / 認知脳科学 / 国際研究者交流 / 国際情報交換 |
Research Abstract |
平成16年度の本研究プロジェクト全体の目標は、格助詞、意味役割、および語順の効果が、各研究部門(研究領域)で計測可能な指標にどのように反映されるのかを特定し、平成17年度以降の研究のための基礎を築くことであった。 [理論言語学部門](小泉・酒井弘) 1.理論的モデル構築:三項動詞文に関する検証可能な理論言語学的モデル(仮説)を構築した。 2.刺激文作成:文解析、脳機能イメージング、および言語習得の実験で用いる刺激文案を作成した。 [文解析部門](玉岡・酒井弘・小泉) 1.文正誤判断課題実験:文正誤判断課題を用いた心理実験を実施し、三項動詞の基本語順は動詞の下位タイプに関わらず「主格・与格・対格」であるとの証拠を得た。 2.コーパス調査:電子コーパスを用いて、三項動詞の下位タイプにかかわらず、「主格・与格・対格」語順が「主格・対格・与格」よりも高頻度であることを確認した。 [脳機能イメージング部門](酒井邦嘉・Phillips・小泉) 1.fMRI実験:三項動詞の下位タイプごとに、格助詞、意味役割、語順の効果を調べるために、ブロックデザインによるfMRI実験を実施し、「主格・与格・対格」語順よりも「主格・対格・与格」語順のほうが下前頭回の活動が高まることを確認した。 [言語習得部門](遊佐・杉崎・小泉) 1.動作法実験:三項動詞の下位タイプごとに、異なる語順の獲得時期と獲得順序を調べるために、動作法(act-out)を用いた実験を実施し、動詞の下位タイプによって獲得過程が異なる可能性を示唆する結果を得た。
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Research Products
(4 results)