2006 Fiscal Year Annual Research Report
動詞の項構造、統語構造と基本語順の関する認知脳科学的研究
Project/Area Number |
16520226
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小泉 政利 東北大学, 大学院文学研究科, 助教授 (10275597)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 弘 広島大学, 大学院教育学研究科, 助教授 (50274030)
玉岡 賀津雄 広島大学, 留学生センター, 教授 (70227263)
遊佐 典昭 宮城学院女子大学, 学芸学部, 教授 (40182670)
杉崎 鉱司 三重大学, 人文学部, 助教授 (60362331)
酒井 邦嘉 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教授 (10251216)
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Keywords | 三項動詞 / 項構造 / 統語構造 / 語順 / fMRI / 脳波 / 認知脳科学 / 国際研究者交流 |
Research Abstract |
平成18年度の本研究プロジェクト全体の目標は、三項動詞文の実証的研究を更に発展させるとともに、その成果に基づいて項構造と統語構造との対応関係の理論を構築し、さらに、研究成果を、より効果的な日本語教育の教授法・教材の開発などに応用するための検討を開始することであった。 [理論言語学部門] 1.理論的モデルの修正:昨年度までの各部門の研究成果に基づいて三項動詞文に関する理論言語学的モデルを修正し、三項動詞文の基本語順、統語構造、ならびに項構造と統語構造との対応関係に関する結論をまとめた。 2.刺激文作成:昨年度までの各部門の研究成果を受けて、新たな実験で用いる刺激文案を作成した。 [文解析部門] 1.副詞実験:三項動詞文の統語構造をより詳しく調べるために、副詞が含まれる刺激文を用いた実験を行った。 [脳機能イメージング部門] 1.fMRI実験:動詞のタイプによる文解析過程の違いを調べるために、fMRI実験を実施した。 2.MEG実験:動詞による文解析過程の違いをより詳しく調べるために、MEGを用いた実験の準備に着手した。 3.脳波実験:言語情報の「保持」と「統合」の脳内処理の違いを調べるために、脳波計を用いた実験を実施した。 [言語習得部門] 1.動作法実験:三項動詞の下位タイプごとに異なる語順の獲得時期と順序を調べる動作法を用いた実験を実施した。 <全部門共通の研究計画・方法> 1.研究打ち合わせ:研究打合会を開催し、各部門ごとの情報交換を行った 2.公開セミナー:公開セミナーを開催し、本課題の研究成果を広く一般に還元した。 3.応用研究:本研究の成果をより効果的な日本語教育の教授法・教材の開発などに応用するための検討を開始した。 4.報告書:研究成果報告書を作成した。今後、関係機関と個人に配布する予定。
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Research Products
(4 results)