2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16520233
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
呉人 惠 富山大学, 人文学部, 教授 (90223106)
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Keywords | コリャーク語 / 言語民族学的研究 / 自然認識 / 範疇化 / 『コリャーク言語民族誌』 |
Research Abstract |
本研究最終年度である今年度は、ほぼ当初の計画通り、招聘した現地の研究協力者の協力をえて、(1)収集したコリャーク語の民俗語彙の整理分析、(2)音声画像資料の整理をおこなうとともに、とりまとめとして、補填的調査をおこない、(3)成果報告書を刊行した。成果の具体的な内容は以下の通りである (1)民俗語彙の整理分析: これまで収集してきた民俗語彙のうち、特に衣食住にかかわる民俗語彙の分析と、協力者に対する調査により新たな知見をえることができた。その成果は(4)の刊行物に収められた。 (2)音声画像資料の電子化: これまでの調査で録音した音声資料はMDに、ビデオテープで録画した音声画像資料はDVDに編集し直し、今後、すべての資料を電子化するための準備作業を完了した。 (3)成果報告書の刊行 これまで3年間おこなってきた調査研究のとりまとめとして、研究成果報告書『コリャーク言語民族誌-ことばに刻まれたトナカイ遊牧民の文化』(pp.265)を刊行した。報告書では、コリャーク語の構造的特徴と調査地城の概観がおこなわれた後、主たるテーマである時空間、生業活動、衣食住、人の誕生と死をめぐる、コリャーク語における範疇化のありようが言語民族学的視点から考察されている。 3年間という時間的制約、シベリアという調査環境の厳しさはあったものの、一定の成果をあげることができたと考えられる。
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[Journal Article] Paleosiberian
Author(s)
KUREBITO, Megumi
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Journal Title
In : O. Miyaoka, O. Sakiyama, M.E.Krauss, The Vanishing Langnages of the Pacific Rm, Oxford University Press. (印刷中)
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