2005 Fiscal Year Annual Research Report
電子資料に基づく日本語研究の新領城の開拓および関連の諸問題の考察
Project/Area Number |
16520240
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Research Institution | Osaka University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
田野村 忠温 大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (40207204)
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Keywords | 電子資料 / コーパス / 日本語研究 / 文法 / 語彙 |
Research Abstract |
1 総論 本年度は、昨年度に引き続き電子資料を用いて日本語の語彙・文法を中心とする分析・考察を行うとともに、諸外国語に比べて立ち後れている日本語コーパスの利用の現状を改善するための考察・提言などを行った。 2 研究成果の発表 本年度の研究成果とその概要は以下の通りである。 (1)(論文執筆)「コーパス言語学と語彙」(斎藤倫明・石井正彦編『これからの語彙論』(ひつじ書房、近刊) 日本語の語彙の研究にどのようにコーパスを利用できるかということに関して具体的な研究事例を示しつつ述べるとともに、将来への期待・展望を述べた。 (2)(事典執筆)「コーパス言語学」「『のだ』」(日本語文法学会編『日本語文法事典』(大修館書店、近刊) コーパス言語学の概要と日本語の頻用文型「〜のだ」の文法と意味について解説した。 (3)(口頭発表)独立行政法人国立国語研究所第13回国際シンポジウム「言語コーパスの構築と活用」(2006年3月6〜7日、東京銀座、時事通信ホール) 同シンポジウムにコメンテーターとして参加し、「電子コーパスと日本語研究」という題目で話題を提供した。国立国語研究所が今後5年間をかけて構築を予定している日本語書き言葉コーパスの日本語研究にとっての意義や、今後日本語コーパスの利用が普及し、日本語研究に多大な恩恵をもたらすようになるためには何が必要かということに関する考察・提言を述べた。
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Research Products
(2 results)