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2005 Fiscal Year Annual Research Report

調音データベースを用いた運動性構音障害の調音運動研究

Research Project

Project/Area Number 16520253
Research InstitutionHealth Sciences University of Hokkaido

Principal Investigator

吐師 道子  北海道医療大学, 心理科学部, 助教授 (40347779)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 林 良子  神戸大学, 国際文化学部, 助教授 (20347785)
中山 剛志  北海道医療大学, 心理科学部, 講師 (10347784)
Keywords運動性構音(調音)障害 / 調音運動 / 発話速度
Research Abstract

本研究は(1)X線マイクロビーム発話データベースを用いて運動性構音障害を持つ発話者の調音運動を多数の健常発話者のそれと比較することにより運動性構音特徴の詳細な記述を行うこと、(2)運動性構音障害の調音運動特徴の言語間比較研究可能性を探ること、を目的とする。2005年度は前年度に続いて"normal""slow""fast"の3種の発話速度における口唇と下顎のスピード変化のパラメータ化を推進した。それとともに下唇と下顎のスピードピークのタイミング比較を、語数を増やして行うことにより結果の単語間般化性を検討した。結果として発話速度の変化とスピード変化の回数は強い正の相関を示すが、調音器官の運動スピードと発話速度の関係は線形ではなく、発話速度の低下に伴って調音器官運動スピードは低下するが発話速度が上昇しても調音器官運動スピードが上昇するとは限らないことが明らかになった。又、比較的大きなスピードピークの数は発話速度にかかわらず一定であり、これらと発話の音声学的内容とが関連している可能性が示唆された。タイミング分析では対象語のうち1つでは下唇のスピードピーク出現の相対的タイミングに全発話者、発話速度を通じて一貫性が見られた。しかしこのような一貫性は他の語では観察されず、少数の語を分析してタイミング制御を論ずることの危険性が明らかになった。健常発話者と運動性構音障害発話者との比較では"normal rate"で発話した場合、健常群との間に差が認められるが、健常群が"slow rate"で発話した場合には差は観察されなかった。本研究は運動性構音障害の調音運動特徴記述の基盤となる健常発話者間の調音運動の個人間および発話速度間のばらつきを定量的に示し、先行研究で報告されていた運動性構音障害の特徴が個人差または発話速度の影響である可能性を示唆した。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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