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2006 Fiscal Year Annual Research Report

調音データベースを用いた運動性構音障害の調音運動研究

Research Project

Project/Area Number 16520253
Research InstitutionPrefectural University of Hiroshima

Principal Investigator

吐師 道子  県立広島大学, 保健福祉学部, 教授 (40347779)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 林 良子  神戸大学, 国際文化学部, 助教授 (20347785)
中山 剛志  北海道医療大学, 心理科学部, 講師 (10347784)
Keywords運動性構音(調音)障害 / 調音運動 / 発話速度
Research Abstract

本研究はX線マイクロビーム発話データベースを用いて運動性構音障害を持つ発話者の調音運動を多数の健常発話者のそれと比較することにより運動性構音特徴の詳細な記述を行うことを目的とする。2006年度は."normal""slow""fast"の3種の発話速度における口唇と下顎のスピード変化のパラメータ分析をさらに詳細に行った。その結果、健常若年話者は発話速度を2倍速くせよとのインストラクションを与えた場合、発話時間をこのような指示を与えない場合と比較して約20%減少させるが、発話速度を半分にせよとのインストラクションを与えた場合の発話時間延長程度には個人差があることが判明した。さらに、運動性構音障害発話者ではインストラクションに応じた発話時間変化の程度は健常若年話者よりも小さいことが判明した。本研究で対象とした調音パラメータは、下顎および下唇のspeed history中に見られるスピードピークの数、前者のうち比較的大きな(最高スピードの50%を超える)スピードピークの数、平均ピークスピード、比較的大きなピークの平均ピークスピード、下顎および下唇の移動距離を含む。これらのうち運動性構音障害発話者が若年健常発話者と異なる傾向を見せたのは下唇の移動距離であり、運動性構音障害発話者の中には下顎から独立した下唇の動きが少ない例があることが示唆された。その他の調音パラメータにおいては健常発話者と運動性構音障害発話者との差は"normal rate"で発話した場合には認められるが、若年健常発話者が."slow rate"で発話した場合には運動性構音障害発話者との差は観察されず、運動性構音障害の調音運動特徴記述においては発話速度の影響を考慮することが不可欠であることが確認された。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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