17世紀イエズス会士書写コンカニ語・ポルトガル語辞書写本の翻刻と研究

2004 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 16520264
• Research Institution: Nanzan University
• Principal Investigator: 丸山 徹 南山大学, 人文学部, 教授 (40165949)
• Keywords: コンカニ語 / ポルトガル語 / イエズス会 / 大航海時代 / 語学書 / 辞書 / キリシタン文献

Research Abstract

本研究の主たる目的は写本の形で残る17世紀コンカニ語・ポルトガル語辞書の翻刻とコンピュータ入力、印刷、公表、および関連する三写本についての考察をもとに、それら写本成立の背景を探ろうとするものである。与えられた期間内に少なくとも以下二つのことを行うこととした。
1.関連する三写本のうちのひとつ1626年書写コンカニ語・ポルトガル語辞書写本全文の翻刻作成と印刷公表(すでにA-H部まで翻刻済み)(写本の残りの最終部まで約10000語(立項目)とその語義説明、例文を計算機入力し、特殊文字を変換して、翻刻を完成させ、公表する)。
2.上記三写本間の関連調査に基づくそれら写本成立の背景について考察し、上記辞書写本全文の翻刻と考察結果を世界各国の国公立図書館、大学図書館へ送付する。
本年度は上記1を中心に仕事を進め(R部まで翻刻を終える)翻刻完成の目処をつけることができた。また写本成立背景の研究はまだその途上ではあるが、ポルトガル北部のTras-os-Montes e Alto Douro (UTAD)大学の依頼により、その中間報告を含む研究報告を小講演会の形で行い、同時に同大学において資料調査、専門家との意見交換を行う(平成17年1月5日より11日まで)。