2005 Fiscal Year Annual Research Report
異なる言語地理学調査データを用いた地図化に関する研究
Project/Area Number |
16520272
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Research Institution | Niigata Women's College |
Principal Investigator |
福嶋 秩子 県立新潟女子短期大学, 英文学科, 教授 (80189935)
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Keywords | 言語地理学 / 言語地図の重ね合わせ / 新潟方言 / 琉球方言 / GIS / 方言の形容詞 / 方言の動詞 |
Research Abstract |
研究代表者は、昭和58年にパソコンを利用した最初の言語地図作成システムSEALを開発、その後も機器の進歩に対応した改良を進めている。平成6年度にMS-DOS版BASICのコンパイラ版、9年度にWindows95対応版、12年度にWindows98/Me/2000対応版SEAL6.0J、13年度にSEAL英語版6.0E、14年度にWindows xpと多言語に対応したSEAL6.1Jと6.1E、その改訂版の6.2Eと6.3E、15年度に大幅改訂版のSEAL7.0Jを発表し、16年度に最新版のホームページ公開を行った。本研究では、このSEALシステムの改訂・整備を継続しつつ、日本語方言資料への応用分析を進めている。 1 SEALシステムの改訂・整備とGIS SEALの最新版(SEAL7.0Jと6.3E)をホームページ(http://www.nicol.ac.jp/~fukusima/)で公開し、参考文献等を更新している。SEALとGIS(地理情報システム)との連携をはかる第一歩として、公開ソフトMandaraによりGISデータを用いた地図化を行い、SEALによる地図化と比較した。 2 SEALを使った言語地理学的研究 新潟県出身の学生に対する方言アンケート調査を継続し、電子データ化・地図化を進めている。SEAL7.0Jの新機能を利用した、過去の言語地理学調査結果(『方言文法全国地図』と『新潟県言語地図』)との比較を行う手法を実践し、国際会議で発表した。新潟県出身学生の方言データを地図化した形容詞「面白い」「暑い」の分布の分析から発展して、過去の全国調査(『方言文法全国地図』と『現代日本語方言大辞典』)のデータを用いた地図化を行い、新潟県における方言分布の成立について考察した。また、奄美徳之島方言について文法に焦点をおいた研究分析を継続し、特に動詞の活用の記述を行った。
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Research Products
(5 results)