2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16520273
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
金田 章宏 千葉大学, 国際教育開発センター, 教授 (70214476)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 泰丈 千葉大学, 文学部, 教授 (90082932)
HOLDA M.A. 千葉大学, 国際教育開発センター, 助教授 (50251153)
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Keywords | 八丈方言 / 青ヶ島方言 / 音声・映像データベース / 電子化資料 / 方言文法 |
Research Abstract |
八丈島で現地調査を行ない、談話、民謡、民話などの方言資料の収集を行なった。それらの資料の文字化を順次すすめているが、年度内にそのすべてを終了できなかったため、次年度の資料収集およびその文字化とともに今年度の資料の文字化も継続する。 映像資料のデータベース化の一環として、過去の科研の資料として記録保存し当時の科研で民話の文字化のみを行なったものについて、映像を編集しDVDを試作した。これについては、さらに利便性を高めるために、改年度は字幕の挿入などを検討している。 16年度、新たに国立国語研究所による1950年代の調査に基づいた八丈方言資料カードを入手することができた。八丈方言研究にとってはたいへん貴重なものであり、データベース化による実用化が急がれるので、当初の詳細な予定にはなかったが、八丈方言基礎資料の充実化の一環として、当科研の予算内で可能なかぎり当該資料のデータベース化に着手することにした。なお、当該資料はかなりの分量であり、かつ、文字入力に若干の困難を伴う資料が多く、時間を要するため、次年度も継続してデータベース化を行なう予定である。 なお、当該方言の音声データベース化についてはまだ具体化のための情報収集を行なっている段階で、具体的な作業にまでは至っていない。 また、当科研の直接の成果ではないので「11.研究発表」には記載しなかったが、『奥山熊雄の八丈島古謡』(金田章宏著 笠間書院発売 2004.8 289頁)の方言訳に研究の成果を反映させた。同様に、研究協力者の松本は、琉球方言のなかの奄美方言と八丈方言との類似点について「琉球方言と八丈方言 奄美諸方言とのつきあわせを中心に」(現代のエスプリ別冊『奄美復帰50年ヤマトとナハのはざまで』至文堂2004.6pp.377-388)を書いている。
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