2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16520299
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
稲田 俊明 九州大学, 人文科学研究院, 教授 (80108258)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今西 典子 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (70111739)
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Keywords | 言語多様性 / 言語獲得 / WH-疑問文 / 問い返し疑問文 / 感嘆文 / 3部門並列構成モデル |
Research Abstract |
本研究では、言語多様性を生み出す言語獲得モデルを検討するために、まず言語の多様性を示す現象で、文法のいわゆる「周辺部」とは言えない現象を通言語的に調査・研究し、言辞普遍性と多様性を同時に説明できる文法理論と書籍獲得モデルとは何かを明らかにすることが目標である。 本年度の研究実績は以下のとおりである。 (1)言語獲得研究の文献のなかから、本研究に関連するものを整理し、内容を検討した。 (2)言語多様性に関連する論文(特にWH-疑問文、多重疑問文、感嘆文などを含む)について、それらの主張の妥当性を検討した。 (3)Newmeyer(2005),Hawkins(2005)に基づいて、原理とパラメータのアプローチの問題点を検討した。 (4)Jackendoff(2004),Culicover & Jackendoff(2005)による3部門並列構成モデルの有効性と、動的獲得モデルの主張と問題点について検討した。 (5)これらの成果の一部を、「言語機能と音詩多様性-問い返し疑問文と3部門並列モデル」という論文を雑誌に発表した。 学会と講演会において下記の問題を発表・討議し、また研究動向を調査した。 (1)日本英語学会全国大会(九州大学)のシンポジウムにおいて、「言語機能と英語の特殊構文」という発表を行った。 (2)「こころの発達-言語獲得と言語障害」という講演会を企画し、言語獲得研究、認知科学と脳科学の動向について、参考にした。 (3)当該分野の先端的研究成果を調査するため、学会、研究会、講演会に参加し、関連領域の研究動向を調査した。
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Research Products
(5 results)