2005 Fiscal Year Annual Research Report
シーリー家書簡集のXMLコーパスの制作に基づく書記素、語彙の研究
Project/Area Number |
16520304
|
Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
小原 平 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (10266603)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
園田 勝英 北海道大学, 言語文化部, 教授 (70113694)
|
Keywords | the Cely Letters / electric corpus / XML / TEI / digital images / Middle English / graphology |
Research Abstract |
小原の書記素レベルでのマニュスクリプト分析と、園田の語彙、文法構造レベルでの言語学的分析を合体させ、XMLフォーマットの電子コーパスを作る3年計画のプロジェクトの2年目。ホイヘンス研究所のDr.Van Dalen-OskamとJoris van Zundertからの情報を得ながら、中世文献全般に使えるような標準的なXML Schemaの構築をめざす。具体的には、平成17年度は(1)昨年度購入した画像ファイルをもとに、小原、園田がテキストファイル化したthe Cely Lettersとの照合作業を行った。(2)小原が5月に米国のKalamazooで行われた国際中世研究学会のthe Oxford Text Archiveが主催するシンポジウムにおいて、書き手の違いがgraphologicialな面でどのように反映されているかについての発表を行った。(3)小原は9月に英国に赴き、Oxford Text Archivesを訪問。Dr.James CummingsとOTAにあるthe Paston LettersのXMLのタグ付けについての意見交換を行った。(4)その後オランダに赴き、Dr.Van Dalen-Oskam, Peter Bootと直接意見を交換。さらに(5)アムステルダムで行われたthe Association for History and Computingの国際学会において、マニュスクリプトのデジタル化とその応用についての研究発表を行った。(6)園田はthe Cely Lettersの形態論研究用のタグ付けを開始し、(7)2月に英国に赴いて実際に書簡集を閲覧しながら作業を続け、問題点をまとめた。(1)の照合作業は、Hanhamのテキストに若干の誤りが見つかったために、予想を超えて時間がかかってしまったが、本年度中に終了した。
|
Research Products
(1 results)