2004 Fiscal Year Annual Research Report
日本語母語話者と非母語話者の語りの談話における「話段」についての研究
Project/Area Number |
16520311
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
渡辺 文生 山形大学, 人文学部, 助教授 (00212324)
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Keywords | 談話分析 / 話しことば / 話段 / 母語話者 / 非母語話者 / イントネーション単位 |
Research Abstract |
本研究の目的は,日本語母語話者や非母語話者がストーリーを持った内容を日本語で語るときに,ストーリーの中のエピソードや場面など内容的な談話のまとまりを表す「話段」がどのような手段によって示されているかを明らかにすることである。書きことばにおける「段落」に当たるような内容のまとまりが,話しことばにおいてはどのような形で表されているのか,言語表現,イントネーションやポーズなどの音声的な特徴,身振りや視線などの非言語行動などの観点から分析を行っていく。 《平成16年度の研究実績》 1.中国語・韓国語を母語とする非母語話者による談話データ収集 語り手役のインフォーマントに約5分間のアニメーションを見せ,その後そのストーリーをアニメーションを見ていない聞き手役のインフォーマントに説明してもらうという手順で,語り手役の母語および日本語の談話データを収集した。 2.談話データのデータベース作成 日本語母語話者による談話データと上記の非母語話者による談話データのデータベース作成のために,談話データの文字化を行い,イントネーションやポーズに関する情報も記述した。 3.研究発表 談話の内容的なまとまりと関連の深い助詞「は」の使われ方について,談話データを分析し,その成果を学会での口頭発表や論文として公表した。 また,イントネーション単位や情報単位など,談話データを分析する際に用いる単位に関する口頭発表も行った。
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Research Products
(2 results)