2005 Fiscal Year Annual Research Report
留学生のコミュニケーション能力開発のための上級会話教育方法研究
Project/Area Number |
16520318
|
Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
越前谷 明子 東京農工大学, 留学生センター, 教授 (30213549)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
御園生 保子 東京農工大学, 留学生センター, 教授 (00209777)
馬場 眞知子 東京農工大学, 留学生センター, 助教授 (40313308)
田崎 敦子 東京農工大学, 留学生センター, 助教授 (10272642)
本郷 智子 東京農工大学, 留学生センター, 非常勤講師
小熊 貞子 東京農工大学, 留学生センター, 非常勤講師
|
Keywords | 会話教育法 / 会話の機能 / 上級会話教育 / 会話進行マーカー / 会話の流れ / 共話 / 会話力 / 多言語能力 |
Research Abstract |
留学生が日本語使用場面で適切に会話行動を取れるように教育するための上級レベルにおける「会話教育法」を開発するのがこの研究の目的である。そこで本研究は、 1.これまで教育現場で取り上げられてこなかった「会話の機能」を調査し、それらの機能を実現している会話を収集,分析する。 2.機能別「会話文」を用意する。 3.2.の会話文の構造と会話進行上のマーカーに注目し,各会話文におけるそれぞれの発話の働きを明らかにし,会話上の適切、不適切使用を判定する手がかりを得る。 ものである。 このうち,今年度は,昨年度に引き続き、これまでの先行研究や日本語教育の教科書に取り上げられている会話の機能を収集した。 また、実際に会話の授業において、「会話クイズ」を行い、ビデオテープに記録した。そしてそこで見られる学生の言語行動の適切性、不適切性に注目しながら会話分析を進めた。会話進行マーカーは、同じ表現であっても、会話の流れの中で、多機能な役割を果たしていることが明らかになってきた。 さらに、日本の大学では、留学生が日本人学生と日本語と英語を使ってコミュニケーションを行っている現実があり、上級会話教育として、日本語だけを対象とするのではなく、日本語と英語がそれぞれどのような場面で、どのような意図を伝えるために使われるかを分析することも必要だと考えるようになった。そこで、日本語、英語が使われている場面をビデオテープに記録、書き落とし作業を行った。本資料の詳しい分析は来年度に行うが、留学生が日本語だけに頼るコミュニケーションスタイルだけではなく、日本人学生ともども、それぞれの持つ多言語能力を生かす会話教育方法の開発に役立つと思われる。
|
Research Products
(2 results)