2004 Fiscal Year Annual Research Report
学際的アプローチによる大学生の講義理解能力育成のためのカリキュラム開発
Project/Area Number |
16520319
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
西條 美紀 東京工業大学, 留学生センター, 助教授 (90334549)
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Keywords | 講義理解 / ノート・テーキング / 行動のコーディング |
Research Abstract |
データ収集 大学の学部教育で行われている概論の講義を文系の科目について、4種収集した。そのうちの3種については、学期中に時期を隔てて3回収集し、講義の流れの全体像も分析できるデータとなった。残る1種の講義については、講義時間中に学生に対し、理解テストをした。数人の学生については、ノートの記述の様子も録画した。 講義の文字起こし・分析単位の確定 講義の文字起こしについては、主にイントネーション単位で行うこととし、今年度中に本研究で対象とするほとんどの講義についての文字化作業を終える。分析単位については、講義の構造のみならず、学生の講義の理解の単位ともする必要があるので、現在鋭意検討中であるが、講義の表現と伝達機能の両方を分析できる単位とするべく検討を重ねる。これについても本年度中に見通しをたてる。 講義の理解実験 講義の理解についての小規模な理解実験と受講中の学生の行動分析を行った。結果は、ノート取って、参照することは、講義直後の試験には影響しないが、遅延条件のテストには影響するものというものだった。また、受講中の行動分析からは、成績のよい学習者は受講中にノートの見直しを行っている傾向があることがわかった。 受講中の行動分析については、心理学で行われているタイムサンプリングによる行動のカテゴリーのコーディングは全体の傾向をつかむために有用であることがわかったが、どのようなインターバルで行動を記録するかについて課題が残った。今後検討する。
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Research Products
(1 results)