2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16520328
|
Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
小森 早江子 中部大学, 人文学部, 助教授 (60221248)
|
Keywords | 第二言語習得 / 漢字熟語 / 語彙判断課題 / 認知プロセス / 反応時間 |
Research Abstract |
研究計画に基づき、以下の研究をおこなった。 1 実験準備 (1)実験に使用する熟語の選定:漢字熟語の形、音、意味の観点から3つの実験をおこなうため、それぞれ、複雑性、音韻情報、抽象性の異なる漢字熟語を選定した。正誤判断のための非熟語も同数作成した。 (2)実験用プログラムの開発:被験者に2字の漢字を提示して、熟語であるかどうか判断させ、判断するまでの反応時間を測定する実験用プログラムを開発した。開発にはHSPというフリーソフトを利用した。 2 予備実験および実験用プログラムの改良 (1)3種類の被験者グループと予備実験:中級学習者、上級学習者および日本語母語話者の3グループで予備実験を実施した。反応時間の正確かつ効率的な測定のため、ノート型パソコンを持ち込んで被験者と面談形式でデータを収集した。同時に複数の被験者が実験できるようにパソコン3台(初年度の設備備品費で購入)でおこなった。平成16年5月に名古屋大学で、7月に北海道大学で(留学生センターの協力を得て)中級学習者および上級学習者に面談し個別に実験をおこなってデータを収集した。 (2)実験ソフトの改良:予備実験で収集したデータをもとに、反応時間および正誤判断の結果を分析した。提示時間の調整および、実験2に不備な点があったため、実験用プログラムおよび実験内容を修正して、改良版を作成した。 3 本実験のデータ収集の開始 本実験のデータ収集開始:改良版を使って本実験を開始した。中級学習者および上級学習者のデータを収集しはじめた。平成16年8月に北海道大学留学生センター、9月に甲南大学、平成17年1月に四日市大学、3月にハワイ大学東アジア言語学科でデータを収集した。
|
Research Products
(1 results)