2005 Fiscal Year Annual Research Report
日本語教育における協働志向の実践研究に関する調査研究
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16520329
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Research Institution | The National Institute for Japanese Language |
Principal Investigator |
金田 智子 独立行政法人国立国語研究所, 日本語教育部門, 主任研究員 (50304457)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 恵理子 東京女子大学, 現代文化学部, 助教授 (90212810)
文野 峯子 人間環境大学, 人間環境学部, 教授 (10310608)
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Keywords | 実践研究 / 協働 / 授業分析 / 教育実践の記録 / データベース |
Research Abstract |
1.協働志向の教育実践・実践研究のデータベース化及び,その分析,成果発表 昨年度に引き続き,データベースの拡充を図るべく,関連文献の収集を継続した。協働志向の実践に関する文献が35件追加された。昨年度収集分とあわせて約250件の文献が収集できている。表計算ソフトであるエクセルを用いて,これらの文献の書誌情報に,要旨,活動の種類,扱う言語技能,対象学習者の日本語レベル,研究方法,データ収集法,分析法等の情報を加えた。データベース化にあたり,適当なソフトを選ぶため,ファイルメーカー及びアクセスを用いて,その使いやすさなどを比較した。あわせて,研究分担者及び協力者が,文献情報の内容と表現を検討し,用語の統一や要旨の文字数の均一化をはかった。 収集した文献にもとづく「協働志向の実践研究」の実態については,分析が進行中である。成果発表は次年度の課題とした。 2.教育実践の記録・分析,分析法の検討 研究協力者自身が行う協働志向の教育実践を見学すると同時にビデオ撮影を行った。授業におけるやりとりの全てを文字化し,FOCUSという相互作用分析のシステムを用いて分析を行った。この分析をもとに,最終年度に収集する教育実践データの分析方法を検討中である。また,実践者と研究者との協働を分析するために,この授業観察後の研究者の意見交換も録音し,実践研究者と実践研究支援者とがどのようにやりとりを行って,次に取る行動についての合意や決定を行っているのかという分析を開始した。
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