2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16520331
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
西垣 知佳子 千葉大学, 教育学部, 助教授 (70265354)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中條 清美 日本大学, 生産工学部, 助教授 (50339272)
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Keywords | 語彙負指導 / 日常生活語彙 / 中学校重要語彙 / 語彙選定 / 英語絵辞典 / 特徴度指数 / CALL教材 / 試用実践 |
Research Abstract |
本研究の目的は、1)学校英語教科書に不足する生活語彙を補うための「日常生活語彙基本資料」を作成する、2)上記結果に基づいた、学習効果の高い、小・中学生のための語彙学習用CALL教材を開発しその試用効果を検証する、というものである。平成16年度は、以下の研究実績をあげた。 研究目的1)について 「日常生活語彙基本資料」を作成するため、海外で出版された英語絵辞典20冊、国内で出版された英語絵辞典10冊を元に、「英語絵辞典データベース」を作成し、そこから5,259語の「絵辞典出現語彙」を得た。次いでCHILDES等の「子ども話し言葉」コーパスをBritish National Corpusの「成人話し言葉」と統計的に比較し、「絵辞典出現語彙」の「子ども話し言葉」としての「特微度指数」を算出した。最後に「絵辞典出現語彙」に対して、何冊の絵辞典に出現したかという「レンジ」や「特徴度指数」等の基本統計量を付した「日常生活語彙基本資料」を作成した。本資料は、英語日常生活語彙を指導する際の語彙選定のための有益な基本資料となる。 これらの研究に関連した成果は、国内学会では「日本児童英語教育学会第24回全国大会」「大学英語教育学会第44回全国大会」において発表の予定。国際学会では‘The 18th Pacific Asia Conference on Language, Information and Computation, Tokyo, Japan (Dec.10, 2004)'‘The 39th TESOL Annual Convention in san Antonio, Texas, USA (Apr.1, 2005)'で研究発表を行った。またInteractive Workshop on Language e-Learning 2004 Proceedings、『日本大学生産工学部研究報告』にて論文掲載の予定である。 研究目的2)について 国内で使用されている6種の中学校教科書を収集して1,608語からなる「中学校教科書出現語彙データベース」を作成した。次いで、4種以上の教科書で扱われている543語を「中学校重要語彙」として抽出した。さらに選定された「中学校重要語彙」を学ぶためのCALL教材のプロトタイプを作成し、中学校にて試用実践を行った。その後、試用実践の結果に基づきCALL教材の改良を行った。 研究成果は「外国語教育メディア学会第45回全国研究大会」にて研究発表の予定である。
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Research Products
(2 results)