2004 Fiscal Year Annual Research Report
英語科教員養成における英語圏の文化的教養教育の意義と必要性に関する研究
Project/Area Number |
16520340
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
杉浦 正好 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (30235874)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八田 玄二 椙山女学園大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (00238023)
野呂 忠司 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (40218376)
南 隆太 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (60247575)
ロビンズ アントニー 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (80324466)
ライアン アントニー・ジェラルド 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (30345938)
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Keywords | 小学校英語教育 / 現職教員教育 / 教員養成 / 韓国の英語教育 |
Research Abstract |
研究プロジェクト初年度は、主に2つのことを中心に研究を進めた。(1)大韓民国(以下韓国と記す)の英語教育実践と教員養成の実態について細かな検討を行なうことにより、日本の現状を批判的に考察する視点を得るとともに、日本に必要な英語教員養成における教養の問題を明確にしようとした。そのため、研究代表者杉浦正好、および研究分担者八田玄二、野呂忠司の3名は11月21日より24日まで韓国の晋州教育大学に赴き、教員養成の実態について当該大学教員や学生との懇談やアンケートを行なったほか、晋州教育大学付属小学校や中学などで授業を観察し、英語教員養成の実態とともに教員養成のカリキュラムが実際に現場とどのように結びついているのかを検討した。この韓国への視察の成果は、授業の様子をおさめたCD-ROMの作成、教員や学生へのインタビューの記録の整理などを行い、研究グループ会議にてその内容を検討した。今回の視察先は愛知教育大学との提携校であったため、幸いにも視察においてインタビュー等を行なった晋州教育大学教員と学生が12月に愛知教育大学を訪問することができ、視察結果の検討の際に浮かび上がった問題点・疑問点などを改めて議論する機会が得られたのは幸いであった。(2)韓国での視察結果の検討と並行して、ロビンズ、ライアン、中川、南を中心に視聴覚教材を中心とした教員に必要な教養科目内容の検討と教材資料の準備を始めた。また韓国の小学校での英語教育実践に関する報告を基に、小学校教育の現場で実践可能な英語教育とその教育を担当する教員に求められる資質についてグループ内で議論を行い、具体的な教材研究も含めたカリキュラム案の検討を始めた。なお、今回の韓国の教員養成科目と教育実践報告は、『韓国の英語教育』(仮題)として研究成果の途中報告として出版を予定している。
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