2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16520377
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Research Institution | Rissho University |
Principal Investigator |
高木 俊輔 Rissho University, 文学部, 教授 (90022186)
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Keywords | 農民日記 / 村落生活史 / 地域情報 / 庶民の日記 / 社会史 / 家旋 / 村後人 / 地域文化 |
Research Abstract |
最終年度として,今年は(1)幕末から明治期の既刊庶民日記史料の調査を進め,その記述内容データの追加を行う,と同時に重要日記史料の収集を行うこと,(2)これまで蓄積してきた既刊日記史料の記述年代をリストにまとめること,(3)幕末・明治期の良質な庶民日記史料について,その収集した一部については解読・入力による全文テキスト化を進めること,(4)作成した全文テキストの活用,とくに用語検索により歴史情報を抽出し,論文にまとめ上げること,を目ざした。(1)(2)については,常時新しく見いだした庶民日記史料の記述内容データの補充を行い,その結果作成した簡易化リストを報告書に所載することとした。(3)については,今まで夏期に行ってきた愛知県豊田市の「古橋家日記」の調査で収集し解読した明治2〜明治5年分を外注入力し,その全文テキストから歴史情報を抽出する作業を積み重ね,それらを論文にまとめて,本学の大学院紀要に「幕末維新期豪農日記の研究-三河国設楽郡稲橋村古橋家日記の場合-」と題して発表した。地方都市街場の日記の所在情報を入手し,早速その「高美日記」の収集・解読につとめ,農村部の日記と比較をしつつある。一方,山口県下の農民日記として知られる「林勇蔵日記」(文政12・1829〜明治1・1868)については,現地で刊行史料集を入手し,また論文作成と関連して,岐阜県中津川市では,日記史料だけでは捉えきれない地方の動向把握のため,書簡史料を集中して収集した。最後に,4年間の総まとめとして研究報告書を作成した。
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Research Products
(1 results)