2006 Fiscal Year Annual Research Report
瀬戸内における地方寺院所蔵資料の調査研究-尾道・西國寺所蔵聖教を中心として-
Project/Area Number |
16520406
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Research Institution | Tokushima Bunri University |
Principal Investigator |
濱田 宣 徳島文理大学, 文学部, 教授 (20299332)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木原 薄幸 徳島文理大学, 文学部, 教授 (60035889)
加藤 優 徳島文理大学, 文学部, 教授 (20309694)
古田 昇 徳島文理大学, 文学部, 教授 (30299333)
青木 毅 徳島文理大学, 文学部, 助教授 (70258317)
佐藤 昭嗣 岡山商科大学, 商学部, 助教授 (30319933)
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Keywords | 仏教史学 / 歴史学 / 仏教美術 / 寺院史 / 聖教 / 石造物 / 地形分析 / 尾道 |
Research Abstract |
本研究は、広島県尾道市に所在する真言宗醍醐派西國寺が所蔵する聖教を中心とした所蔵文化財の全貌を明らかにして、由緒ある西國寺の歴史と文化の本格的な解明を行うとともに、資料の整理・保存までも視野に入れて後世への文化財の保存継承にも資することを目的としている。 本年度は、3年計画の最終年次にあたる。当初見込んだ約2万点の西國寺所蔵文化財の全貌解明に向けての確認調査(資料調書作成・写真撮影)、調査済み資料の電子データ化とそのデータと原資料の照合、地形調査、石造物調査等を実施した。現地調査は、7月30日〜8月3日、2月26日〜3月1日、3月20日〜3月23日など、研究分担者8名と調査協力員2名等によって進めた。この度は、聖教51点の調書作成、典籍864点の調書作成と689点の写真撮影、これまでに調査した資料の電子データ化473点、データ化したものと原資料との照合1,278点、個々の資料の資料番号を確定して各資料へのラベル貼付(資料整理)922点などの作業を進めた。また、境内の地形調査、石造物調査も実施した。因みに、これまでに調査確認した資料点数(電子データ化した資料点数)は、聖教7,018点(2,880点)、典籍3,596点(2,233点)、近世・近代資料181点(181点)、仏像53点、仏教絵画類219点、合計11,067点(5,294点)となっている。また、資料整理作業の完了したものは5,454点である。 調査研究成果として、近世〜近代史料181点のデータと地形環境に関するデータを掲載した『西國寺調査研究報告書第3号』と、聖教1,097点のデータをそれぞれ掲載した『西國寺調査研究報告書第4号』を出版した。 さて、現在、西國寺が所蔵する全文化財の内、54%を調査、26%を電子データ化、11%を資料目録として刊行し終えたが、西國寺所蔵文化財の全貌を明らかにする本調査研究の目標の中途段階であることは言うまでもなく、今後も残り約9,000点の未調査文化財の解明と、電子データ化及び資料目録の刊行を継続しなければならない。なお、平成19年度からの科学研究費補助金申請(研究課題「尾道・西國寺における修学・付法活動の調査研究」)も既に行っている。
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Research Products
(2 results)