2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16520408
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Research Institution | Kokugakuin Tochigi Junior College |
Principal Investigator |
酒寄 雅志 國學院大學栃木短期大学, 日本史学科, 教授 (90187055)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 正弘 國學院大學栃木短期大学, 日本史学科, 教授 (20188337)
早乙女 雅博 東京大学, 大学院・人文社会系研究科韓国朝鮮文化研究専攻, 助教授 (80150035)
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Keywords | 東亜考古学会 / 東京城 / 半拉城 / 西古城 / 駒井和愛 |
Research Abstract |
今年度は、昨年度外務省外交史料館から頒布された紙焼きの東亜考古学会関係文書の巻2『研究助成雑件』の「東部蒙古ニ於ケル石器時代遺跡探査研究事業助成」と、巻4『研究助成関係雑件』(昭和6年5月)の「吉林省内旧渤海国東京城趾調査事業助成ニ関スル件」(昭和8年5月から昭和10年)のPDF化と翻刻を行った。前者は「小庫停及内蒙シリンコルノ石器時代遺跡」の探査願い、旅費、事業計画などである。後者の文書は、東亜考古学会が、東京城調査を実施することになった経緯や経過が詳細に把握できた。この文書の調査で得た成果をもとに、平成17年10月16日から22日までの7日間、共同研究者の早乙女雅榑氏と馬一虹氏とともに、旧渤海国東京城趾を中心に東亜考古学会の活動の検証を行った。その際、東京大学に所蔵されている東亜考古学会の東京城調査の際の駒井和愛のフィールドノートや、東亜考古学会が刊行した調査報告書『東京城』に収録されていない未発表の各種の調査図面と現状との比較検討を行った。加えて東亜考古学会の調査を受け継いだ満州国古蹟保存協会などの行った渤海国関係の遺跡、すなわち半拉城(現八連城)および西古城の踏査をも行った。なおこの調査期間中、黒竜江省考古研究所をはじめ牡丹江市文化局および文物管理所、さらに吉林省延辺朝鮮族自治州文物管理委員会など、渤海遺跡の管理・調査を行っている諸機関の関係者との意見交換を行い、今後の研究協力と交流を行うことを確認した。 帰国後、以上の調査成果を早乙女氏と検討し、駒井氏のフィールドノートや調査図面の整理を改めて行うこととし11月以降実施した。
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Research Products
(2 results)