2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16520410
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Research Institution | Gifu National College of Technology |
Principal Investigator |
山本 浩樹 岐阜工業高等専門学校, 一般科目(人文), 助教授 (80240117)
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Keywords | 西日本戦国史 / 戦国期地域社会 / 境目地域 / 戦国大名毛利氏 / 豊臣政権 / 小早川隆景 |
Research Abstract |
研究の初年度となる本年度は、東京大学史料編纂所・山口県立文書館・大分県立先哲史料館などで原文書の写真版等による史料調査を実施し、また、愛知県図書館・愛媛県立図書館などにおいて既公刊の史料集および研究論文等の文献資料調査を並行しておこなった。それと同時に、『大宰府・大宰府天満宮関係史料』『宇佐神宮史』ほか、書籍購入による史料収集もすすめることができた。収集した史料のうち本研究上重要とおもわれるものについては、コンピュータ上で編年文書リストへのデータ入力作業をすすめており、また、西日本戦国史に関する研究論文リストへのデータ入力作業も逐次おこなって、研究態勢の整備をすすめることができた。西日本戦国史全般を対象とする史料・文献の収集に時間・労力を費やした結果、本年度中の研究成果の公表には至らなかったが、次年度に向けて、まず西日本戦国史に関する概論をまとめる準備に取りかかっており、次年度中の執筆完了を予定している。また、今後にむけ本研究を深化させていくために、引き続き以下のような課題について重点的に関係史料の収集と考察を実施していく方針を立てた。 (1)大内氏および毛利氏と大友氏ら有力戦国大名領国の境目に位置した戦国期北九州地域社会(および当該地域の領主層)の動向とその特質。 (2)戦国大名毛利氏および豊臣政権の戦争遂行体制を支えた小早川隆景の役割とその変化。 (3)天正10〜12年(1582〜84)における毛利氏の政治動向および軍事行動に関する再検討。 (4)戦争にともなう放火・苅田など破壊戦術の実態とその地域的偏差。
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