2005 Fiscal Year Annual Research Report
地方政府の行政情報に関する公民関係の政治文化の国際比較
Project/Area Number |
16530094
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
村山 皓 立命館大学, 政策科学部, 教授 (50230016)
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Keywords | 行政情報 / 公民関係 / 情報共有 / 国際比較 / 政治文化 / 政策文化 / 大学の地域貢献 / カナダ |
Research Abstract |
この研究は、地方行政での公民関係の地域間の違いを、公民で共有する行政情報に注目して、比較政治文化の視点から考えようとする。初年度は、公民共有の行政情報の分析枠組みを、政治文化の比較分析に実際に利用しうるように精緻化するために、韓国、アメリカ合衆国、カナダの地方政府での行政計画についての情報を中心に海外調査を実施した。そして、制度と文化の関係についての研究枠組みを構築し、それを、「公共プラニングの政策文化へのアプローチ-カナダの地方政府の行政計画に見る制度と文化の関係-」で公表した(掲載著書の刊行が遅延、変更になり、村山皓、木村高宏編『政策科学のフィールド』9章として公表)。 今年度は、その枠組みでの実証研究に向けての資料の収集を、前年度に引き続き実施した。その結果、日本の大阪府周辺地域、韓国の全羅南道、カナダのBC州とバンクーバー周辺GVRD、アメリカ合衆国のカリフォルニア州とオレゴン州メトロを国際比較の主要な対象地域とすることを確定した。前年度に中心対象地域としたカナダBC州のスクアミッシュ(前年度報告書"The PR information in the District of Squamish in Canadaの刊行の遅延もあって)からより広域的に研究対象を拡大した。その間、この研究に関わる二つの研究発表を、リサーチ対象地域で行った。それらは、'A Study of relationships between a local government and citizens through analyzing its Web page in Japan'(Centre for Japanese Research of the University of British Columbia, October 2005)。全羅南道庁地域協力官主催「韓日行政国際セミナー」(光州市全羅南道庁、2005年7月、講演内容「行政評価におけるWeb情報の共有」)である。加えて、「大学の地域社会への貢献-地域問題解決の行政情報と成熟した市民状態の文化の醸成-」を発表し、行政情報の公民共有の内実に影響する大学による地域文化の形成機能への視点を明らかにした。
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Research Products
(2 results)