2006 Fiscal Year Annual Research Report
WTO体制下での途上国の外交態様の変容と「食」のグローバル化構造に関する研究
Project/Area Number |
16530106
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
佐藤 幸男 富山大学, 人間発達科学部, 教授 (00162496)
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Keywords | グローバル化 / WTO / BRICS / 食糧主権 / 途上国 / 外交態様 / NGO / 世界公共秩序 |
Research Abstract |
本研究は、グローバリゼィションの動態を探りながら、新たな南北問題の構造を明らかにし、途上国政府の外交態様を解明するなかで、世界公共秩序構築に向けた課題を提示することを目的としている。そのためには、第1に、途上国政府と「グローバルな市民社会」を自認するNGOとの協働関係を分析し、途上国外交の特質を探ること、第2に、グローバリゼィションのダイナミズムを明らかにし、新たな南北問題の構図を分析すること、第3に、とくに、「食」のグローバル化構造に着目して、多国籍企業をはじめとするアグリビジネスの伸長と「南」の貧困化との連動性を明らかにすることである。かくして、世界公共秩序構築をめぐる攻防のなかから、WTO(世界貿易機構)を中心とする世界貿易秩序をめぐる外交交渉体制の変容に接近することができる。そのなかでも、BRICSと呼ばれるブラジル、ロシア、インド、中国の連携外交に注目して分析をおこなうこにある。 この助成期間において、すでに第1の課題である途上国政府と「グローバルな市民社会」を自認するNGOとの協働関係を分析し、途上国外交の特質を探ることと、第2の課題である、グローバリゼィションのダイナミズムを明らかにし、新たな南北問題の構図を分析することに力点をおいてきたが、最終年度にあっては、多国籍企業をはじめとするアグリビジネスの伸長と「南」の貧困化との連動性を明らかにし、世界公共秩序構築に向けた課題を提示することにつとめたい。
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Research Products
(2 results)