2006 Fiscal Year Annual Research Report
20世紀前半の「ケンブリッジ学派」をめぐる経済理論的・社会哲学的研究
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16530135
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
平井 俊顕 上智大学, 経済学部, 教授 (60119112)
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Keywords | ケインズ / ヴィクセル・コネクション / ケンブリッジ学派 / ホートリー / ケインズ経済学 / ロバートソン / 社会哲学 / 市場社会観 |
Research Abstract |
本年度の研究活動を、内外の学会報告に基づいて記すと、次のようになる。 ・4月28-30日 ESHET年次大会(Porto,ポルトガル)で2つの報告(ヴィクセル・コネクションならびにケインズの『一般理論』の校正過程をめぐるもの)を行った。 ・5月27-28日 経済学史学会でヴィクセル・コネクションをテーマに報告を行った。 ・6月23-26日 HES年次大会(Grinnell College,アメリカ>でケインズ理論の形成過程に関する報告を行った。 ・12月17-20日 ESHET-JSHETコンファランス(ニース大学、フランス)で、ケンブリッジ学派の社会哲学に関する報告を行った。 ・2007年3月14-15日 International Conference on Keynes and His Influences on Modern Economicsの組織者として活動するとともに(会場は上智大学)、1933年当時のケインズの理論的展開状況について報告を行った。 また、執筆活動に基づいて記すと、次のようになる。 ・『ケインズとケンブリッジ的世界-市場社会観と経済学』(ミネルヴァ書房)の執筆活動(2007年2月に刊行)。 ・『市場社会とは何か-ヴィジョンとデザイン』(編著。SUP上智大学出版)の執筆活動(2007年4月に刊行予定)。 ・『ケインズ100の名言』(東洋経済新報社)の執筆活動(2007年5月刊行予定)。 ・Keynes's Theoretical Development - from the Tract to the General Theory, Routledgeの執筆活動(2007年3月に原稿を提出済みの状況)。 その他、一次資料であるホートリーの2つの未刊行の著作の研究を進めており、現在、そのtranscriptionを遂行中である。いずれ何らかのかたちでの刊行、もしくは発表を行う予定である。 その他、2つの論文が国際ジャーナル(Journal of the History of Economic Thought, European Journal of the History of Economic Thought)に掲載されることが決まっている。
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Research Products
(7 results)