2005 Fiscal Year Annual Research Report
環境リスクの下におけるスロービジネスの可能性に関する公共政策の構築
Project/Area Number |
16530175
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Research Institution | Faculty of Economics, Shiga University |
Principal Investigator |
酒井 泰弘 滋賀大学, 経済学部, 教授 (40093760)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 桂 滋賀大学, 経済学部, 助教授 (40324561)
吉川 英治 滋賀大学, 経済学部, 助教授 (80263036)
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Keywords | 環境リスク / スロービジネス / 公共政策 |
Research Abstract |
研究課題「環境リスク下におけるスロービジネスの可能性に関する公共政策の構築」を推進するために、今年度も、内外の学会・研究会・シンポジウムに積極的に参加し、多くの講演・討論活動をおこなった。 ブリティッシュ・コロンビア大学(カナダ)において2005年7月14日〜8月27日まで、在外研究を行った(中野桂)。この在外研究では、いわゆるグリーン・コンシューマーリズムの動静を、今回の研究の具体的な対象である食・住・レジャーに的を絞って調査した。カナダにおけるグリーン・コンシューマーリズムは、15年ほど継続して注視(前回調査は4年前)しているが、一般消費財(食料品・衣類)については着実に浸透している。しかしながら一方で交通政策については、Carpooling、Vanpooling、HOV Laneなどは既に実施されており、従前からあまり変わっていない。car sharingも散見されるが、普及は今ひとつで決め手を欠いている。 2006年3月15日には、環境収容力と負荷量の関係をみるエコロジカル・フットプリント分析の開発者の一人であるマティス・ワケナゲル博士(Dr.Mathis Wackernagel)と和田喜彦(同志社大学経済学部)をまねいて、この分析方法の公共政策への応用について、滋賀県とともに勉強会を開催した。エコロジカル・フットプリントは、Genuine Progress Indicator(GPI;真の進歩指標)とともに公共政策策定の際の重要な参考指標となりうる可能性を持っており、今後も我々の研究課題とする。
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Research Products
(5 results)