2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16530177
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
水谷 文俊 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (60263365)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
正司 健一 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (70127372)
浦西 秀司 福山平成大学, 経営学部, 講師 (80362820)
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Keywords | 特殊法人 / 公社 / 民営化 / 効率性 / 規制改革 |
Research Abstract |
本研究では、特殊法人や公社の民営化について研究を行なう。研究のステップは、以下の4つの段階に分けて行なっている。すなわち、(1)文献調査及び初期分析、(2)データ収集及びデータ入力、(3)計量モデルによるデータ解析及びデータ補完、(4)モデル構築と政策分析、である。本年度は、特に郵便事業を主として、(3)を中心に行った。また、道路公団関係のデータ整理及び、国鉄民営化の評価に関してのモデル分析を完成させた。 まず、郵便事業に関しては、水谷と浦西が昨年度行ってきた資料をもとに、その形成過程について、成果をまとめた。そして、データによる解析であるが、ここ数年間にわたっての郵政局ベースのデータが公表されたので、それを用いて費用関数の推定を行なった。そして、ここで求められたモデルを用いて、ユニバーサルコストの計測を行なった。これら郵便事業の民営化とユニバーサルサービス供給費用については、学術論文としてまとめ海外ジャーナルに投稿した。 特殊法人の分析については、主として正司と水谷によって進められている。今年度は特殊法人の事業内容、改革の方向などに関して、引き続きデータ入力を行っている。 そして、道路公団に関して、昨年度において資料の収集をほぼ終えることができたので、本年度の前半でその資料の整理を行った。そしてインフラの投資行動という形で、その一部をオランダで行われた地域科学学会で水谷が発表した。そして年度の後半では、浦西が体系的なデータ入力を進めた。 最後に、JRの民営化に関する評価であるが、すでに水谷と浦西により学術論文は国際的な学術誌に投稿しているが、それとは別に水谷は規制政策の変遷という形で海外の雑誌に投稿したものが出版された。また、正司においても鉄道事業の上下分離について国内学術誌に発表した。
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Research Products
(4 results)